文字サイズ
自治体の皆さまへ

ナバリノ魅力Labo5

5/37

三重県名張市

■赤目滝に賑わいを取り戻せ!
◇名張市地域力創造アドバイザー 中村元(はじめ)さん
鳥羽水族館やサンシャイン水族館(東京池袋)などで、今までにない展示開発や計算されたプロモーション術により集客増を成功させてきた。旅館や観光施設の改修プロデュースにも力を入れており、水族館以上の増客実績も!
日本バリアフリー観光推進機構理事長も務める。

日本サンショウウオセンターでは、9種約50匹のオオサンショウウオなどが展示されている。
集客アップを目指し、リニューアルに向け動き出している

■3年後に入山者数を倍増させます!

今年5月に市の地域力創造アドバイザーとして就任した中村元さん。日本唯一の「水族館プロデューサー」として全国を飛び回っています。そんな中村さんは、いま、年々落ち込む赤目四十八滝の入山者数を回復させるべく、赤目四十八滝入山口にある「日本サンショウウオセンター」を生かした集客アップの仕掛けづくりなどに取り組み始めました。

■「センター」を「水族館」が付いた名前に変えるだけで…
「3年後には、赤目四十八滝の入山者数を倍増させたい」
そう熱く語るのは、名張市地域力創造アドバイザーの中村元さん。以前勤めていた鳥羽水族館に日本で初めて広報室を立ち上げ、集客数を約3倍にした実績をもつ日本唯一の水族館プロデューサー。9月26日の「名張観光の集客アップ戦略セミナー」で講師を務め、この目標を掲げました。
赤目四十八滝の入山者数は、平成4年の約35万人をピークに年々減少。昨年は10万人を切っています。こうした中、中村さんは、赤目四十八滝の管理運営を行っている赤目四十八滝渓谷保勝会に対して、赤目四十八滝の入り口にある「日本サンショウウオセンター」のリニューアルについて提案しています。
「観光客を呼び込むにはいかにメディアに取り上げられるかがカギ。『センター』の名前を、メディアや観光客が興味を持ちやすい「水族館」と付いた名前に変えるだけで、印象がガラリと変わるはず。ただ、オオサンショウウオだけを目玉にして集客アップすることは難しい。京都水族館をはじめ、オオサンショウウオをシンボルとした施設は多いためです。オオサンショウウオと名張の大自然、忍者などの歴史や文化と組み合わせることで、名張にしかないものを作り出していくことが重要なポイントになっていきます」

■高齢者もターゲットに!
バリアフリー観光にも着手
伊勢志摩では高齢者をターゲットとしたバリアフリー観光で集客を増やしてきた実績があると中村さんは訴えます。
「人口の約3割を占める高齢者もターゲットとし、集客アップを目指します。もちろん、70歳を過ぎると歩くのも一苦労。一人で旅行するのが不安で、旅行に出かけない人が増える。そこでバリアフリー観光なんですね。高齢者が行きやすい観光地にすることが重要。赤目四十八滝は、不動滝のすぐそばまでは、車いすでも行けるほど歩きやすいところなので、この強みも生かすべき」
「幽玄の竹あかり」が、冬の風物詩として定着し始めているほか、観光庁の交付金を活用し、赤目四十八滝門前界隈を「赤目小町」と名付け、お店などをリニューアルする事業が動き始めています。また、地域おこし協力隊など若い人たちが、お店をオープンさせるなど赤目四十八滝周辺に賑わいの兆しが生まれています。

■世界最大級の旅の祭典でも、オオサンショウウオが大人気!
世界中の国や日本全国の観光地が集結する世界最大級の旅の祭典「ツーリズムEXPOジャパン2023大阪・関西」に名張市が出展。ブースでは、市役所1階にも展示している「オオサンショウウオの模型」(上写真)が人気者に!

問合せ:観光交流室
【電話】63-7648

<この記事についてアンケートにご協力ください。>

〒107-0052 東京都港区赤坂2丁目9番11号 オリックス赤坂2丁目ビル

市区町村の広報紙をネットやスマホで マイ広報紙

MENU