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知事と市長の円卓対話(2)

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三重県名張市

■大阪・関西万博を契機に観光を盛り上げて、地域に活力を!
市長 私は、政策の一丁目一番地に観光振興を掲げていますが、名張には大きな地場産業がないため、今ある資源を最大限に活用することが求められます。そこで、まずは、土産(みやげ)物や農業、交通といった幅広い産業にもかかわる観光振興を進めていくこととしました。
しかし、赤目四十八滝の入山者数は減少の一途。今後、観光客数の増加はもちろん、特に、滞在日数と観光消費額を伸ばしていく必要がありますが、10万人当たりの年間観光消費額は、伊勢志摩の23億円に比べ、伊賀地域で7億円にとどまります。
こうした中、大阪・関西万博では全国、全世界から2〜3000万人が訪れるといわれています。このチャンスを生かそうと、商工会議所や観光協会などと連携し、5月に名張市産業活性化推進協議会(ナウダツ)を設立。新しい旅行プログラムやオリジナルの土産物を創出する支援をしています。
また、水族館プロデューサーの中村元(はじめ)氏に市の地域力創造アドバイザーになっていただき、オオサンショウウオの活用はもちろん、バリアフリー観光にも注力するよう助言いただいていますので、ぜひ県と一緒に取り組んでいきたいと思います。

知事 県も観光に力を入れていこうと考えていて、就任後、予算を倍増させました。観光客に滞在してもらうために、宿泊はもちろん大切ですが、人に語りたくなる体験ができるかがポイントになってくると思います。赤目四十八滝のように連続して続く滝を楽しめるところは少ないので、バリアフリー観光についても、皆さんとよく話合いをさせていただき、協力できるところを考えていきたいですね。

市長 夏にはフィリピンで観光や物産のトップセールスをしてきました。フィリピンの国民の平均年齢はなんと24歳で、人口も増えているエネルギーある国です。富裕層もいますし、大家族で出かける習慣もあります。市では、フィリピンを外国人誘客のターゲットにしていますので、県もターゲット国に加えていただければと思います。また、フィリピンで日本語教育に力を入れている大学との交流も検討していますが、介護分野などの人材不足も補えるようになってくればいいですよね。

知事 いま、東南アジアからの観光誘客で目を付けているのはシンガポールやタイ、マレーシア、インドネシアといった人口が多かったり、国民所得が多かったりする国です。他に先んじて、フィリピンに目を付けることはメリットがあると思います。「名張はフィリピンの人にやさしいところ」と認識されるようになれば、交流も増えていくのではないでしょうか。県も支援していきたいと思います。

■ブランドイメージ創出ワークショップのメンバーと
「知事と県民の円卓対話」で意見交換
「知事と市長の円卓対話」の後、やなせ宿(新町)で、6月から名張の魅力を話し合ってきたブランドイメージ創出ワークショップのメンバーのうち7人が知事や市長と意見交換しました。
怪人20面相の姿で、会場のやなせ宿に現れた知事と市長。立ち寄ったフラットベース(元町)で変身したんだそう。参加いただいた皆さんから、それぞれの活動や今後の魅力発信などについて語られる中、「名張はまちを愛する人が多いですね」と一見知事。対話の中から、首都圏でのPR活動の場などで、伊賀米を活用していただけることになりました!

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