■有害鳥獣の捕獲やジビエの販売、いつかは体験ツアーを!
シカやイノシシの捕獲や利活用などを行う「地域おこし協力隊」として委嘱を受けた讃井さん。
10月から活動を始めています(任期は最長3年間)。
地域おこし協力隊 狩猟再興請負人
大阪出身 讃井公隆(さぬいきみたか)さん
◇Q.どうして地域おこし協力隊に?
A.いつか狩猟を生活の一部にしたいと思っていたんです。
狩猟に興味を持ったきっかけは、大学時代に研究室の先生に解体の現場へ連れて行ってもらったことでした。生き物に向き合うということと、猟友会の人たちの「チームで活動している空間」に魅力を感じ、趣味の一環として狩猟をしてみたいと思うようになりました。建築業界に就職したのですが、狩猟への憧れは持ち続けていました。
そんな中で宇陀・名張地域鳥獣害防止広域対策協議会の狩猟者育成プログラムに参加し、狩猟を生業にする人たちの「高齢化で担い手不足となった狩猟業界を何とか盛り上げていきたい」という熱い想いに胸を打たれ、自分も狩猟を生活の一部にしたいと思っていたところ、名張市が地域おこし協力隊を募集していることを知りました。
◇Q.名張でやりたいことは?
A.ジビエの販売や、山の動物を知る体験ツアーをしたい。
地域おこし協力隊の任期が終わる3年後に向けて有害鳥獣の捕獲や解体の技術を学び、いずれはジビエを販売する店を開きたいです。皮や角の小物を売るのも面白そう。捕獲した後の処理に困って、何十キロもあるものを地面に埋めるため苦労しているという話を聞いたので、捕獲後の引き取りなどでもお役に立ちたいですね。
ゆくゆくは、グランピングのように気軽に遊びに行けるような、山の動物を知る体験ツアーもしてみたい。僕が狩猟者育成プログラムに参加して面白いと思ったのが、「見えなかったものが見えるようになる」体験でした。例えば、「動物がどこを通ったか分かる?」と山で聞かれても、分からないですよね。でも足跡や痕跡について教えてもらうと、確かに見えてくる。そんな体験をしてもらったら、楽しんでもらえると思うんです。解体の見学やジビエの試食もできるようなツアーにしたいですね。
問合せ:農林資源室
【電話】63-7625
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