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地域がもっと、おもしろくなる!omo-local(オモ・ローカル)通信vol.19

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三重県名張市

■#サンロードのアーケード無くなるってよ
“ハッシュタグキャンペーン”で、一人ひとりの「まちへの想い」を紡ぐ

■あれから、およそ50年
「上本町サンロード商店街」のアーケードが完成したのは昭和49年。住宅地造成や道路網の整備が進み、人口が急増していく頃でした。
あれからおよそ50年̶̶。最盛期には、約50店舗が営業していた「上本町サンロード商店街」も、郊外への大型スーパーの進出や後継者不足などから、現在営業しているのは7店舗に。アーケードも老朽化し、維持管理が難しくなったことから、上本町商店街振興組合は撤去を決定し、2月中旬から解体作業が始まっています。

■昭和レトロなアーケードのある風景を残そう
「アーケードのある風景を、みんなで残せたら」。そう考えたのは、商店街の米穀店で育った富永憲秀(のりひで)さん(右下写真)。アーケードの写真を、「#(ハッシュタグ)サンロードのアーケード無くなるってよ」を付けて、インスタグラムで投稿してもらうキャンペーンを始めると、「この古びた雰囲気がいい」「学校帰りは、ここを通ると涼しかったな」「寂しいからちゃんと記憶に残しとこ」「心惹かれる魅力は案外身近にあった」「長い間お疲れ様でした」̶̶。一人ひとりの想いが込められたコメントとともに100件を超える作品が寄せられました。

■新時代の幕開け!サンロードに差す希望の光
4月16日には、商店街の再出発を応援するイベント「Re:START!上本町」が開催され、キッチンカー、飲食ブースなどで多くの人で賑わい、新たな思い出の1ページが加わりました。「今日は新時代の幕開け。仮想空間上での店舗運営といった新たな試みや、若い世代がもっとまちに関わっていけるような取組を進めながら、いろんな人とつながって、賑わいを取り戻していきたい」と富永さん。屋根の無くなった商店街には、新たな希望の光が差し始めています。

■動画も公開
上本町商店街振興組合は、アーケードの記憶を留める動画を作成。商店街の皆さんが出演しました。洋品店の田畑勢津子(せつこ)さんは、「撮影時には、50年間の懐かしい思い出が込み上げてきましたね。若い人たちが盛り上げてくれているので、私たちも頑張らなくちゃ」とニコリ
「Re:START!上本町」で発表されたキャンペーンの優秀3作品。「子どもと過ごした思い出の場所が無くなるのは寂しいけど、名張市街地をはじめ、今ある身近で素敵な風景を発信していきたい」と受賞者のひとり伊藤夕紀(ゆき)さん(市内在住/副賞の伊賀米と)

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