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自治体の皆さまへ

ひまわりNo.519

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三重県名張市

■応援したい!男性育休(育児休業)
「育休取って一年も何すんの?」
これは、ある男性が育休取得の手続きを進めている時に、職場で多くの人から投げかけられた質問だそうです。
質問を投げかけてくるのは多くが男性で、決して悪気があってのことではないのは分かるのですが、みんな少し不思議そうな表情で話しかけてきたといいます。
私はこの話を聞いて、二十数年前、制度はあったものの男性の育休取得があ全く現実的でなかった当時、家事と育児に明け暮れた日々を思い出しました。「何言うてんの?育休やで!育児に決まってるやん!」あるいは「そんなことを言ってるから男性の育休取得が進まんのよ!」と、男性の育児に対する意識の実態を垣間見たように感じました。
男性読者の皆さん、もしあなたがこの質問を受けたとしたらどうですか?「せやな〜、何しよかな?」はないですよね。
育児休業法は1992(平成4)年に施行されました。そして、令和3年度の政府の調査によると、女性の育休取得率は85・1%、男性は14・0%になりました。けれど、その男性取得者の半数以上が育休期間2週間未満と短く、残念でなりません。
なぜこんなに男性の育休取得水準が低いと思いますか。やはり『育児は女性がするもの』という世間の思い込みが原因の一つでしょう。また、政府の調査では「収入を減らしたくなかった」(41・4%)が育休を取得しなかった最も多い理由ですが、一方で約4割の女性が妊娠・出産を機に退職したり、元々無職であったりと仕事に就いていない現実もあります。
3月に政府は、育休中の給付金を給料の手取り同等額とすることなどを表明しました。これを機に男性も女性も同じように育休を取得することが当たり前になり、なにより子どもがたくさん愛されて、家族みんなが幸せを感じながら子育てできるような世の中になってほしいと思います。
そして、子育て世代と共生する私たちがするべきことは、「安心してゆっくり子育てしてね」と寄り添う環境づくり、そして精いっぱいの応援なのではないでしょうか。
毎月11日は「人権を確かめ合う日」
ご意見は人権・男女共同参画推進室(【電話】63-7909)へ

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