文字サイズ
自治体の皆さまへ

ひまわりNO.528

24/40

三重県名張市

■助けたい
自然災害などで九死に一生を得た。その時助けられた体験から、自分も誰かを助けたいとの思いで看護師になった、また自衛隊員になったという人が新聞で紹介されていました。
私はこれまで命にかかわるような出来事に遭遇したことはありませんでしたが、誰かが困っている時には自分にできることで手助けするようにしてきました。地域や職場だけではなく、初めて出会った人にも。その後「よかった」と互いに声をかけ合うこともありました。「助けたい」という感情は私たち誰もが持っているのではないかと思います。
昨年末のことでした。食材の買い出しをするため、いつもの店舗に出かけました。その日は混雑していて、少し離れた場所に車を停めて歩いていると、前から買い物を終えた女性が、カートを押して出てきました。少し押しづらそうな様子でした。そして私とすれ違う時、「わっ」という女性の声。駐車場の路面に吸い込まれるように倒れていくカート。一瞬の出来事でしたが私にはスローモーションに見え、反射的に両手を伸ばしました。しかし一歩及ばず、今買ったばかりの食材が道路に散らばりました。もう少しだったのに悔しいと思いながら、散らばった食材をその女性のカゴに戻していると女性は私に「すみません」と一言。その人のせいではないことを伝えたくて「いや、ここデコボコしてるから…」と返しました。その後店内で「もう少しだったな」一部始終を見ていた知人に声をかけられました。家に帰ってからも「助けられなかったなぁ〜」。などと戻らない時間を思い返していました。
「飛び出したら事故するで」「右左よく見てな」自転車通学だった中学生の頃、毎朝同じことを言っていた母の言葉を思い出しました。
「行ってきます」「気を付けて」事故なく元気に帰ってきてほしいと誰もが願っています。日頃の声かけも人を助けることにつながるのだと思います。

毎月11日は「人権を確かめ合う日」ご意見は人権・男女共同参画推進室(【電話】63-7909)へ

<この記事についてアンケートにご協力ください。>

〒107-0052 東京都港区赤坂2丁目9番11号 オリックス赤坂2丁目ビル

市区町村の広報紙をネットやスマホで マイ広報紙

MENU