■「怒る」と「叱る」
「子育てって難しい」。だんだんヒートアップして怒ってしまった話を友人がしてくれました。後から子どもに「お父さん、何を言ってるんか分からへんだわ」と言われたとのこと。「あまりにも腹が立って、感情的になってしまった。冷静に叱(しか)っていたら伝わったんやろな」と友人。
辞書を引くと、「怒る」は感情的に自分のイライラや怒りをぶつけるもの、「叱る」は相手のためを思いアドバイスをしたり注意をしたりするものとあります。
私の中で友人の話が腑(ふ)に落ちました。「自分の子どもが他人に迷惑をかけた時、どれだけ叱れるかが大事やと思ってる」と友人は言いました。親だって感情をぶつけて子どもに伝えることも、時には大切です。ただ、子どもを大切に思う気持ちが最優先かどうかではないでしょうか。
「叱る」のではなく、怒りの感情が自分でも抑えられない時に虐待が起こってしまうのかもしれません。力で言うことをきかせるのが親ではないはずです。子どもには子どもの人権があるのだから。
文/人権・男女共同参画推進室
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