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自治体の皆さまへ

特集 バスに乗ろう(3)

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三重県名張市

【乗って残そうみんなのバス】
■必要になったとき「走っていない」とならないように
市民の皆さんに自動車の利用状況について聞くと、82%の人が「ほとんどの外出で使っている」と回答(令和3年)。マイカーだと買い物などに時間を気にせず出かけられます。重い荷物を運ぶのも便利。特に、名張は住宅地を中心に坂が多く、また、病院や公共施設、店舗などが点在しているので、「無くてはならないもの」と感じている人も多いのではないでしょうか。
ただ、自動車を運転できない高齢者や障害者、子ども、学生などにとって、公共交通機関は生活に欠かせないもの。また、マイカーで送迎してもらう人がいない高齢者のみの世帯も増えていますし、突然、交通事故や病気で身体が不自由になったりすることもあるかもしれません。
最近は高齢者の運転による交通事故が増えてきています。動体視力や瞬発力が低下していくことが原因だと言われていますが、安心して運転免許証を返納できる交通環境が求められます。
バスを残していくためには、普段からできるだけ皆さんに利用いただくことが不可欠です。いつの日か、自分が、子どもが、親が困らないように、今からマイカー中心の移動を見直してみませんか。


そのとき、バスが無いと困ってしまう
・突然の病気やけがで身体が不自由に…
・子どもの通学でバスが必要に…
・送迎してくれる人がいなくなった…
・自動車の運転が不安になってきた…

■安心してご乗車いただきたい
三重交通(株)伊賀営業所
尾上さん、辰巳さん、川上さん
路線バスをできるだけ利用いただくために、免許返納者の運賃割引のほか、小銭が不要なICカードや、スマホでバスの接近状況が分かる「バスロケーションシステム」なども導入しています。ぜひご活用ください。
一方で、この春から市内でも減便した路線があり、ご不便をおかけしています。今回の減便は、運転手が不足している中、法改正により運転手の労働時間が短縮されたことも大きく影響しています。また、バス事業の採算が取れなくなってきていますが、路線短縮や減便をしながらでも、できる限り路線を守っていくことが大切だと考えています。
変わらないのは、安全第一で運行していること。ベビーカーや車いすなど乗降に時間が必要なお客様もおられます。多くの皆さんに安心してご乗車いただくためにも、乗車の際は温かく見守っていただければと思います。

■バスに乗ってくれて「ありがとう」だよね
ほっとバス錦 運営協議会 森哲夫さん
ほっとバス錦の運営協議会では、これまでルートの延長をはじめ、バスに関する絵手紙や写真を募集してバスを身近に感じてもらったりもしてきました。しかし、地域の皆さんの「車は杖ほどに必要なもの」という意識は根強く、バスに乗る人はなかなか増えません。
そんな中、友人に分けてもらったみかんをバスに置いておき、乗客に持って帰ってもらうことも。私のほかにも、いちじくを提供してくれる人もいます。「バスに乗ってくれてありがとう」という気持ちですよね。
運転手さんは愛想がよく、沿道の皆さんもバスが通れば手を挙げてあいさつしたりと親しまれています。通院や買い物にバスを必要としている人も顔見知りの人が多いんです。地域の事業所から支援もいただいていますが、ぜひ、皆さんにも積極的に利用いただいて、みんなの力でバスを走らせ続けたいですね。

■公共交通利用のメリット
皆さんにとって、そして社会にとって、さまざまなメリットがあります。
◇健康の維持につながる
電車やバスを使うと、自然と運動量が増えます。運動不足の人は、まずはよく行く場所への交通手段を公共交通に変えてみてはいかがでしょうか。

◇維持費がかからない
マイカーなら、ガソリン代に税金、保険料、車検、駐車場代、修理代と維持費がかさみます。小さなファミリーカーで1日1,500円程度と言われています。
・将来の公共交通を守る
・外出先でお酒が飲める
・交通渋滞の解消
・環境負荷を軽減
・事故のリスクを軽減

■運転免許証の返納で、路線バスの運賃が半額に
運転免許証の返納で交付される運転経歴証明書の提示により、路線バスの運賃が半額になったり、対象路線が1カ月5,000円(年間だと48,000円)で乗り放題になったり。サポート事業所の商品代金や施設利用料の割引も。

問合せ:三重県くらし・交通安全課
【電話】059-224-2410

問合せ:都市計画室
【電話】63-7749

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