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人権のひろば~人権・同和教育シリーズ~

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三重県四日市市

-毎月22日は「人権を確かめ合う日」です-

■「私たち大人は、こどもの気持ちを知ろうとしているでしょうか」~こどもが安心して気持ちを表現するために~
こどもは、言葉の他に表情や行動、しぐさで自分の思いを表現しています。
その時大人は、こどもの発信に対して、どのように関わっているでしょうか。こどものことを考えて関わっているつもりでも、伝えたい思いに気づいていないことがあるかもしれません。
ある保育園でのことです。ブランコに乗るのを怖がっていた2歳の園児がいました。ある日、先生に後ろから優しく押してもらうことで、初めてブランコに乗ることができました。その日の帰り、迎えに来たお父さんが、すぐに帰ろうとしたところ、その子が泣きながらお父さんの手を引っ張りました。戸惑うお父さんに保育士が「今日先生に押してもらって、初めてブランコに乗ったんですよ。お父さんをブランコの方へ連れて行こうとしているのかも」と伝えました。お父さんは、いつもと違うこどもの行動の理由が分かると、しばらくの間一緒にブランコを楽しみました。それ以来、お父さんはこどもを迎えに来てすぐに帰るのではなく、こどもの楽しんでいる様子を笑顔で見守ってから帰るようになりました。
大人がこどもに「どうしたの?」という気持ちで関わると、こどもは自分のことを「わかってくれた」と感じて、安心感を覚え、安定した情緒を培うことができます。また、自分が大切にされていることを実感し自己肯定感を育みます。
こどもが安心して自分の思いを表現することができるように、私たち大人が、こどもの細やかな表現に気づき、受け止めることを大切にしていきませんか。

問い合わせ先:保育幼稚園課
【電話】354-8087【FAX】354-6013

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