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文化財さんぽ Vol.19

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三重県四日市市

■水沢茶の発祥の地はどこ?
水沢町の雲母峰(きららみね)の南側山裾、楓谷(もみじだに)から宮妻峡へ通じる林道を登ると、市内を一望できる宮妻(みやづま)峡第二中間展望台があります。この展望台から南側の斜面を下ったところに、「冠山茶(かんざんちゃ)の木原(きばら)」があります。ここには茶の木の原木が他の草や低木と混生しながら存在しています。
冠山茶の木原は、伝承によると、平安時代に飯盛山浄林寺(いいもりさんじょうりんじ)(現在の一乗寺)の住職が、空海(弘法大師)に製茶の教えを受け、唐(中国)の茶の木を植えて栽培したのが始まりとされています。ここから始まったお茶が、今の水沢茶とされており、広く市民に親しまれるようになりました。
この茶の木原が水沢茶の発祥地として注目されたことから、昭和56年に市指定の史跡となりました。水沢町の足見田神社では毎年5月初旬の八十八夜に合わせて、茶業の振興を祝う新茶の「献茶祭」が行われ、冠山茶の木原で摘み取られた新茶も奉納されています。

問合せ:文化課
【電話】354-8238【FAX】354-4873

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