■「やきもの水族館」〜宮尾陶器のノベルティと水中世界〜
市立博物館3階常設展・時空街道内「白里亭」では、「やきもの水族館」を開催しています。宮尾陶器のノベルティの中から、魚や貝などの水生生物をモチーフにした置物、食器、壁掛け、花瓶など約70点を展示中です。「ノベルティの展示による水族館の再現」がテーマで、モデルとなった魚の写真や解説もあります。
宮尾陶器のノベルティは、本市の株式会社宮尾商店が戦後、アメリカ向けに開発・製造・輸出した製品です。
写真の「魚」の作品は壁掛けで、ベニザケとカラフトマス両方の特徴を持っています。成熟したベニザケは海から川に上り、体色が銀白色から紅色に変化します。上あごが前に長く出た勇ましい顔つきは雄の特徴です。一方、尾びれの黒点はカラフトマスに見られる模様です。
このように異なる生物の特徴を組み合わせた作品は、当時のデザイナーや色付け職人の美的感覚によって生み出されました。
本展は10月31日(木)までです。展示ケースを水槽に見立てた水中世界を鑑賞してみませんか。
問合せ:博物館・プラネタリウム
【電話】355-2700【FAX】355-2704
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