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自治体の皆さまへ

きらり四日市人 Vol.129

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三重県四日市市

■高校生が主体の、多文化共生まちづくりグループ みんにこ
市内笹川で、「『みん』なが『にこ』にこできるまち」を目指して、高校生を主体に多文化共生のまちづくり活動に取り組む「みんにこ」について、代表の西村忠祐(ただすけ)さんにお話しを聞きました。

▽みんなでにこにこ、楽しく活動
「みんにこ」を一言で表すと、高校生が地域の小学生に楽しい体験を提供する団体です。平成31年に高校生が中心となって立ち上げました。今は、成人の私が一応代表ですが、世話役というのが適当かもしれません。あくまでも中心は高校生です。
子どもの時の体験がその後の人生を大きく左右するというのが僕の持論です。だから、子どもには楽しい経験をいっぱいしてほしい。多様な文化と背景をもつ笹川の子どもが楽しい時間を共有すること、それ自体が多文化共生につながると考えて活動しています。

▽地域の人を巻き込んで
高校生が主体ですが、高校生だけで活動するわけではありません。大人にとっては元気を与えてくれる若者、小学生にとっては憧れの高校生が、地域で活躍することで世代を超えた交流が生まれます。笹川の子どもはいろいろな文化が混ざっていることが当たり前なので、それを強みに、みんなで楽しい時間を共有することを目的にしています。
でも、コロナ禍でイベントが全くできない時期に交流を復活させるために考えたのがゴミの削減です。必ず出るゴミをテーマにすることで、交流が自然と生まれると考えました。例えば、毎月第一土曜日開催のフードパントリーは、生活困窮者対策に限らず、フードロス対策と位置付けるとともに、子どもの行きやすい場所で楽しめるように考えています。また、中学校の畑を借りてサツマイモとキャッサバを育てていますが、学校の草刈りで出る大量の草をただ燃やすのはもったいないので、たい肥にする、たい肥を作るのなら、「畑もしようよ」というのが始まりです。

▽楽しいをまち全体へ
「こんなことしているよ」、「来てね」と呼び掛けて、高校生が面白いと感じ、集まる。その輪がまち全体に広がっていけばと思います。高校生が小学生に楽しい体験をさせて、その小学生が中学生になって多文化共生を学び、高校生になった時に、実践する側になるというループを作りたいです。新しい仲間が増え、よい循環を生みだせるようにしたいと思います。

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12月放送のCTY-FM「よっかいち わいわい人探訪」でも紹介します。(放送時間は裏表紙へ)

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