■復活した磯津(いそづ)の鯨船行事
磯津の鯨船行事は、塩崎神社の祭礼として大正9(1920)年に始まり、鯨船は「大正丸」と呼ばれています。張子(はりこ)の鯨と鯨船山車(だし)が、鯨の発見と追跡、鯨による反撃、船からの鯨突きなどの所作(しょさ)で捕鯨を再現しています。
鯨船行事は、本市を含む北勢地方に集中的に分布する陸上の模擬捕鯨行事です。鯨を大漁や豊饒(ほうじょう)の象徴に見立てた民俗行事として高い価値があります。
行事はこれまで何度か中断されていましたが、地元の熱意により令和4年には21年ぶりに再興されました。現在は、神社の祭礼に合わせた9月23日直近の土・日曜日に行われています。
今年も、「とこしょーい、とこしょーい」「任しとっけ、任しとっけ、若い衆に任しとっけ」「エジャエジャ エジャエジャ」などと活気ある掛け声を響かせながら、赤や金の華やかな色彩で装飾された鯨船が地区内を練り歩きました。沿道には、子どもから大人まで多くの観衆が集まり、大変にぎわいました。来秋、ご覧になってみませんか。
問合せ:文化課
【電話】354-8240【FAX】354-4873
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