市の事業は皆さんの生活に直結しています
令和5年度決算が8月定例月議会で認定されました。決算は、皆さんの大切なお金が何に、どのくらい使われたのかをまとめたものです。少子化対策や道路の整備など、1年間の行政活動の結果が集約されているため、市民の皆さんにも見てもらいたい大切な資料です。
(金額は端数処理のため、合計があわないことがあります。)
■一般会計・特別会計
令和5年度の取り組みを振り返りましたので、報告します。
●[Q]決算は黒字だったの?
[A]一般会計と特別会計など(※)をあわせて、72.8億円の黒字でした
※「特別会計など」とは、対象事業が限定されている次の8つの会計のこと
(1)競輪事業
(2)国民健康保険
(3)食肉センター食肉市場
(4)土地区画整理事業
(5)農業集落排水事業
(6)介護保険
(7)後期高齢者医療
(8)桜財産区
●[Q]借金はいくら減ったの?
[A]借金は37億円減りました
中央通り再編事業の工事などのため、新たにお金を借りましたが、全体では返済が進み、借金の残高は前年度より37億円減りました。
▽どうして借金をするの?
現在の市民と将来の市民の負担を公平にするため
道路や学校などは、長期間にわたり利用します。市債を発行して分割して返済することで、施設を整備したときの世代だけでなく、施設を利用できる幅広い世代で公平に費用を負担しています。
市の借金(市債)残高の推移
●[Q]貯金はいくら増えたの?
[A]貯金は11億円増えました
災害などの不測の事態や、景気変動による減収に備えるため、貯金(財政調整基金)の確保に努めています。
令和5年度は、物価高騰などの影響により13億円を貯金から取り崩しましたが、前年度決算の余剰金などを積み立て、残高を確保しました。
・着実に貯金をしているおかげで安心できるね。
市の貯金(財政調整基金)残高の推移
●[Q]令和5年度に取り組んだ事業のポイントは?
[A]本市での結婚・子育てを応援する取り組みを新たに始めました
全国的に少子化が進む中、本市を訪れる人や定住人口を増やすことが今後の課題となっています。豊かで幸せに暮らせるまちをつくるため、これからもさまざまな事業を進め、本市の魅力を高めていきます。
■公営企業会計
病院・上下水道など、市が事業を経営するための費用
▽水道事業
給水人口が306,597人に減少し、収入は減収となりましたが、事業収支は5億円の黒字を維持することができました。
主な事業として、基幹施設の耐震化、経年管の布設替え、経年施設の更新と、水源確保のための取水井更新工事を実施しました。
収益:74億円
費用:69億円
・5億円の黒字
▽市立四日市病院事業
診療単価の上昇や入院患者数の増加による増収がありましたが、人件費や薬品・診療材料費、修繕費の高騰により11億円の赤字となりました。
インフラ設備(配管・配線など)や医療機器の更新のほか、Wi-Fi環境の整備など患者満足度向上に向けた取り組みも進めました。
収益:245億円
費用:256億円
・11億円の赤字
▽下水道事業
処理区域内戸数は120,097戸に増加し、事業収支は11億円の黒字となりました。
主な事業として、汚水管渠(かんきょ)の整備や、ポンプ場施設の耐震補強工事、処理場施設の機器更新工事などを実施しました。
収益:153億円
費用:142億円
・11億円の黒字
●四日市市の財政指標
自治体の財政の健全化を判断する目安のひとつとして、「健全化判断比率」があります。いずれも、数値が低いほど財政状況は健全であると言えます。
▽本市の財政状況は「健全」
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