四日市市のお財布の中身を見てみよう
令和5年度の一般会計の決算状況は、歳入総額1,414億円、歳出総額1,346億円で、翌年度へ繰り越すべき財源を除いた実質収支の額は、41億円の黒字となりました。
行政運営のために多くのお金を使っていますので、歳入・歳出がどのような中身になっているのか、見ていきましょう。
■どんな収入があるの?
●自主財源
市税や使用料・手数料など、市が自主的に収入できるお金で、自由に使うことができます。
●依存財源
国や県の基準に基づいて交付され、割り当てられる収入です。使い道が決められている場合が多く、特定の目的や事業に使います。
歳入:1,414億円(前年度比-47億円)
▽[歳入のポイント]市税収入が増加
市の歳入のうち、市税収入が約5割を占めており、自主財源の根幹を成しています。
市税は平成30年度をピークに減収が続いていましたが、令和5年度は5年ぶりの増収となりました。収納率は前年と同水準の98.5%でした。
一方で、国庫支出金が減少しています。これは、5類移行に伴い新型コロナウイルス感染症対策関連の補助金が減少した影響によるものです。
●[こんなお金もあります]新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金
国から交付されたこの臨時交付金を活用し、地域経済や市民生活の支援に取り組みました。
・詳しくは市ホームページまで
■どんな支出があるの?
歳出:1,346億円(前年度比-41億円)
▽[歳出のポイント]中央通りの道路整備にかかる経費が増加
新型コロナウイルス感染症の5類移行に伴い、感染症対策関係経費が大きく減少した影響もあり、前年度に比べて歳出は減少しました。
また、令和4年度で学校給食センター整備工事が完了したため教育費が減少しています。
一方で、中央通り再編事業の事業量増加などで土木費が増加し、さらに物価高騰による緊急経済対策(給付金の支給)を実施したため、民生費も増加しました。
(中央通り再編事業などの大規模投資を進める中、健全な財政運営に取り組んでいます。)
●たとえばこんなことに使われています
▽土木費(前年度比+40億円)
・中央通り再編事業
・バスタ四日市整備事業
・生活に身近な道路の整備
▽教育費(前年度比-27億円)
・高花平小学校の改築・整備
・常磐・三滝・富洲原各中学校の改修
▽衛生費(前年度比-20億円)
・各種検診の実施
・ごみの収集、クリーンセンターの稼働
▽総務費(前年度比-29億円)
・オンライン手続きの拡充
・スマホ教室などのデジタル活用支援
・マイナンバーカードの申請支援
▽民生費(前年度比+28億円)
・子どもや障害者の医療費を助成
・保育園・こども園の維持補修
・高齢者の地域での見守り、支援体制の充実
▽その他
・防災教育センターの改修工事
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