■旧四郷村役場(四郷郷土資料館)リニューアルオープン
「旧四郷村役場」は、現在の東洋紡株式会社につながる三重紡績を創業した10世伊藤伝七が投じた寄付金をもとに、大正10年に建築されました。擬洋風の木造2階建、3階建塔屋付きの建物で、市内に現存する数少ない近代建築として、市の有形文化財(建造物)に指定されています。
令和3年度から耐震補強・復原修理工事を行い、工事完了後の令和5年度からは、本市の近代産業の発展を伝える施設として、館内展示などの整備を進め、このたび、3月23日にリニューアルオープンすることとなりました。
展示内容としては、四郷地区の紹介、製糸場を中心に四日市の近代産業の礎を築いた様子、明治時代以降醸造業や製茶業が拡大・発展してきた様子を紹介しています。また、製糸の工業生産に成功し「近代産業の祖」と評価される5世伊藤小左衛門や、近代紡績を始め、発展させた9世・10世伊藤伝七の活躍を支援した渋沢栄一についても紹介するなど、日本の近代史と絡めた内容となっています。
多くの皆さんにご来場いただき、近代産業の発展の歴史と併せて、当時「日本一の村役場」と言われた旧四郷村役場の建造物としての魅力も感じていただきたいと思っています。
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