■ブラジリアン柔術チーム「Tree Brazilian Jiujitsu(ツリーブラジリアンジュウジュツ)」 川中綾子(りょうこ)さん
笹川のブラジリアン柔術チーム「Tree Brazilian Jiujitsu」に所属する川中綾子さんは、昨年10月、神戸市で開かれた「全日本ブラジリアン柔術選手権」で初優勝を果たしました。ブラジリアン柔術の魅力や、今後の抱負をお聞きしました。
▽最高の護身術であるブラジリアン柔術
ブラジリアン柔術は、ブラジル発祥の寝技を主体とする格闘技です。柔道とレスリングの要素を持ったスポーツとして老若男女に親しまれています。打撃は禁止されていて、投げ技、抑え込み、関節技、締め技で試合の勝敗を決めます。基本的には身を守るための技術で、最高の護身術と言えます。海外では自分の身を守るために始める人も多いようです。
笹川の道場は約15年前にブラジル人の先生が設立し、会員の多くはブラジル人ですが、日本人も約10人が所属しています。
▽無数の技とテンポの良さが最大の魅力
小学2年生から高校3年生まで柔道をやっていて3段を取得しました。高校卒業後、ブラジリアン柔術に出会ったことで楽しさに没頭し、会社員を辞め、自由な時間が取れるネイリストになり、柔術に専念することにしました。
何と言っても、技の数が無限にあるのがこの競技の魅力です。技の掛け合いで試合のテンポも速い。練習では、ポジション良く技が決まれば体重80キロの男性に勝てることもあるんです。
▽念願の全日本初優勝
全日本選手権では、体重別48.5キロ以下のクラスに出場しました。全日本は3回目の挑戦です。私は「一本」を狙うタイプではなく、ポイントを重ねて勝つタイプ。今まで僅差で負けていたので、やっと念願の優勝を果たすことができました。今年は夏に世界選手権への出場を目指しています。
▽技と同時に心も磨いていきたい
格闘技と言うと怖いイメージがあるかもしれませんが、柔術は安全な格闘技です。女性や子どもたちにその楽しさや魅力を伝えていきたいです。目指すのは最高ランクの「黒帯」ですが、そこがゴールではありません。技と同時に心も磨き、説得力のある人間になっていきたいと思います。
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2月放送のCTY-FM「よっかいち わいわい人探訪」でも紹介します。(放送時間は裏表紙へ)
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