文化財さんぽ Vol.23

10／14

■河原田地区随一の景勝地　忘帰處(ぼうきしょ)
河原田地区西部の丘陵地帯、河原田神社がある三神山(さんじんやま)頂上に、「忘帰處(ぼうきしょ)」の石碑があります。
忘帰處の名前の由来は、河原田の旧家・熊沢家の熊沢市兵衛(くまざわいちべえ)を、宮内大臣や貴族院議員など明治政府の要職を務めた田中光顕(みつあき)伯爵が訪れた際に、三神山から眺めた風景の美しさに感動し、帰ることを忘れたことによります。
石碑の文字は、田中伯爵が手掛け、市兵衛が碑を昭和8(1933)年に建立しました。市兵衛は、小学校建設費を寄付し、「熊沢奨学資金」を設けるなど地域振興に尽くした郷土の偉人で、顕彰碑が河原田神社にあります。
三神山頂上から東を望むと、晴れた日には、御嶽山(おんたけさん)や伊勢湾を挟んで知多半島まで見渡すことができます。頂上には、ベンチも整備されています。これから暖かくなる時期に、景色を楽しみに登ってみませんか。

問合せ：文化課
【電話】354-8240【FAX】354-4873