■八風道を照らす常夜燈(じょうやとう)
皆さんは小牧町南の八風道沿いにある「神崎(かんざき)の常夜燈」を知っていますか。八風道は富田一色町を起点に近江(滋賀県)へとつながる街道で、中世から江戸時代以降の近代まで商人が往来する道として栄えました。
この街道沿いの五差路(ごさろ)(八風道・四日市道・千草道・員弁(いなべ)道の交差点)の南東に、安政7(1860)年に建立された神崎の常夜燈があります。ここはかつて、保々・下野・県(あがた)の村境であり、地方の道へとつながる重要な分岐点でした。当時は近江の行商人や伊勢・多度参りの旅人など、さまざまな人たちが往来し、周辺はたいへんにぎわったと思われます。
また、常夜燈の向かいの西角には、東面に「右田光(たび)かちくさ道 左四日市道」、南面に「右多度 左上海老」と記された高さ約1メートルの道標がかつて立っていました。現在この道標は神崎公園に他の道標と共に移設されています。
今もなお残る交通の要衝(ようしょう)を訪ね、当時の人々の往来に思いを巡らせてみてはいかがでしょうか。
問合せ:文化課
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