■障害者雇用にも合理的配慮を
共生社会の実現のためには、障害のあるなしにかかわらず、誰もがその能力と適性を生かしていきいきと働くことができる環境が重要です。合理的配慮を提供することは、障害のある人が、職場でその能力を発揮しやすくなるとともに、事業者の雇用の機会が広がり、生産性・創造性の拡大・向上につながります。
配慮例:業務に集中するためのパーテーションの設置
●障害者雇用の法的義務
障害者の雇用の促進等に関する法律で、従業員の一定割合(=法定雇用率)以上の障害者を雇用することが事業者に義務づけられています。
令和6年4月1日から、民間事業主の法定雇用率が引き上げられ2.5%となり、令和8年7月には2.7%への引き上げが予定されています。
▽民間企業の障害者雇用数と実雇用率(ハローワーク四日市管内)
出典:三重労働局 各年版「三重県内の障害者雇用状況」
・ハローワーク四日市管内…四日市市、菰野町、川越町・各年の数字は6月1日時点の数字
・四日市管内雇用人数は、小数点以下を四捨五入しています
●いきいきと働ける社会に
さまざまな違いを持つ個人を多様な人材として受け入れて、企業の競争力に生かそうという考え方が広まりつつあります。本市では、企業の障害者雇用を支援しています。
▽各種助成金の充実
「知ってますか?四日市市には独自の障害者雇用の助成制度があるんです!」
障害のある人を新たに雇用する企業や、福祉事業所などによる施設外就労を受け入れる企業などを、市独自の制度で支援しています。
▽障害者雇用サポートフェア
障害者の雇用を検討している企業などを対象に、障害者雇用に積極的に取り組んでいる職場を見学したり、セミナーを開催したりしています。
参加企業の声:働いている人の声が聞けて、支援内容が実感できました
・職場の見学…ちょっとした工夫や配慮をすることで障害があっても活躍できる職場になることがわかります。
・セミナー…雇用を支援する機関のアドバイスを受けたり、雇用前に実習を受け入れたりすることで、職場全体の理解が深まります。
・マッチング…企業と雇用を支援する機関とのつながりを作ることで、障害者雇用をスムーズに進めることができます。
●令和6年度障害者雇用サポートフェアでは、平成30年度四日市市雇用優良事業所の(株)グリーンズを見学し、障害者が活躍している職場の人に、実際にお話を伺いました。
▽コミュニケーションを重ねて、自らの強みを
働き始めて2年半ほどになります。それまでに、就労移行支援のサービスを利用するとともに、直前まで今の職場で委託訓練を受けていました。現在は、社員情報のデータ入力作業をしています。年度替わりなど入力業務が多い時期や、毎月の月締めを無事乗り越えることができると、達成感があります。
一方で、いろんな問い合わせがある電話応対は担当していません。
昨年末から新たな業務を担当するようになり、少しずつ教えてもらいながら取り組んでいます。
分からないことは他のメンバーに確認を取りながら、業務を進めています。
(株)グリーンズ 人事管理部 森本さん
▽関係機関と協力しながら、頼もしい戦力として
働き始めて2年半ほどになります。それまでに、就労移行支援のサービスを利用するとともに、直前まで今の職場で委託訓練を受けていました。現在は、社員情報のデータ入力作業をしています。年度替わりなど入力業務が多い時期や、毎月の月締めを無事乗り越えることができると、達成感があります。
一方で、いろんな問い合わせがある電話応対は担当していません。
昨年末から新たな業務を担当するようになり、少しずつ教えてもらいながら取り組んでいます。
分からないことは他のメンバーに確認を取りながら、業務を進めています。
10年ほど前から障がい者雇用に力を入れるようになりました。担当になり、労働局や県、市が開催する研修などへ参加し、情報収集に努めました。
多様性の確保・地域貢献を踏まえて、弊社ではまず職場見学・職場実習を実施しました。
その後は働きやすいように短時間勤務での雇用から始めています。
障がいの特性に応じた配慮は必要ですが、入社前から連携してきた関係機関とも協力して、本人の力を存分に発揮できる環境づくりを心掛けています。今では各職場で欠かせない戦力です。
(株)グリーンズ 人事管理部専任課長 加藤さん
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障害福祉課【電話】354-8171【FAX】354-3016
商業労政課【電話】354-8417【FAX】354-8307
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