四日市公害と環境未来館 開館10周年(1)

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環境改善の歩みから得た教訓を生かし、より良い環境を次代に引き継いでいく。

これは、四日市公害と環境未来館が、平成27年3月21日に開館した際の誓いの言葉にある一文です。
今年開館10周年を迎えました。
これまで、市内の小・中学生をはじめ、国内外40万人を超える来館者を迎え入れ、「次代に引き継いでいく」という取り組みを担ってきました。
多くの人に支えられ、四日市公害の経験と教訓を後世に伝えるとともに、環境改善の取り組みを広く発信する四日市公害と環境未来館のこれまでの歩みを、振り返ります。

▽四日市公害と環境未来館　3つの機能
知る…展示エリア
学ぶ…学習エリア
活動する…活動エリア

■四日市公害を知り、環境問題を学ぶ
そらんぽ四日市2階にある常設展示室は、公害や環境に対する体系的な展示や体感・体験できる展示を通して、公害や環境への興味や関心を抱くきっかけを提供しています。
「見学に来たけどわからないことがある…」そんなときは、解説員へ質問してみよう♪

▽四日市公害と環境未来館常設展示室
※マップは、本紙またはPDF版をご覧ください。

▽解説員とは…
見学者に展示についてわかりやすく解説します。水色のベストが目印。わからないことがあれば聞いてみてね。

▽解説員から見た展示室
・市内の小・中学生を始めとして、多くの人に出会えるのはうれしいです。公害にまつわる体験を話される人もおり、解説員である自身にとっても、逆に学ぶことも多いです。また、国内・海外からの来館者の熱心さにも感銘を受けています。
・いろいろな人との出会いを通して、自分自身も四日市公害の事をより深く学ぶことができたほか、来館者に四日市公害のことを話すことで、自分自身の成長を感じています。これからの未来を担う若者やこどもたちには、四日市公害を知ることを通して、地球の明るい未来を考えるきっかけとしてもらいたいですね。

▽解説員として活躍するには?
解説員になるためには、解説員養成講座を修了する必要があります。毎年9～10月に受講生を募集しています。興味のある人はぜひ当館ホームページよりご応募ください。

▽解説員になろうと思った理由
・学生時代に見た、コンビナートの煙突の炎など、消えずに残る自身の記憶をたどり、定年退職を機に四日市公害の事を知りたいと思い養成講座を受講しました。四日市公害を知らない(大きな)こどものやり(学び)直しでしょうか。
・工場の煙突から上る煙や夏の化学臭に疑問をもち、公害の現状を知りたくて応募しました。充実した研修の中で、被害に遭われた人や尽力された人々の思いを直接伺い、それらを含めて伝えられたらと考えました。

■開館から10年の歩みをご紹介
四日市公害と環境未来館　10年の歩み

▽平成27年3月21日　開館　オープニングセレモニー

▽平成27年度特別展
大昆虫博
・初の特別展開催!

▽平成28年度特別展
ナショナル　ジオグラフィック写真展　地球の真実
・世界で起きていることを写真が伝えてくれました

▽平成28年4月23日　ジュニアサミットの視察先に
・G7各国出身の高校生たちが学びました

▽平成29年度企画展
四日市公害写真展
・モノクロ写真が、大切な記憶を後世へ伝え続けます

▽平成30年度特別展
オーロラとアラスカ原げん野や～自然とテクノロジーの協演～
・オーロラが輝くきれいな空も現地から生配信

▽令和元年度企画展
地球の彩りを宇宙から
・南極の氷に触れるイベントも大盛況♪

▽令和2年以降　新型コロナウイルス感染症の流行
・感染症対策を徹底しました

▽令和3年度企画展
わたしたちのくらしとごみ
・新型コロナウイルス感染症の影響で一年越しの開催に

▽令和4年度企画展
四日市公害判決50年展～過去をふり返り未来へつなぐ～
・現在もVRで見学できます!ぜひご利用ください

▽令和5年2月11日　リニューアルオープン
・タッチパネルに触って学ぼう!
・ごみの分別を学べるゲームが楽しいよ♪

▽令和5年度特別展
～6億年のタイムトンネル～恐竜&地球の生きもの進化展
・3Dメガネで見る恐竜は大迫力!

▽令和6年3月12日　来館者40万人到達
・40万人目のお客様はインドから来てくださいました

▽令和6年度特別展
中村征夫写真展　Magic of the blue～深遠なる海への旅路～
・美しい海の写真に魅了されました

▽令和7年3月23日　開館10周年記念講演会
・講師は南アフリカ政府公認サファリガイドの太田ゆかさんです!
・これからの展覧会やイベントも楽しみだね!