公共交通のこれから

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近年では、人口減少や車社会の進展に加えて、新型コロナウイルス感染症の流行などにより、公共交通の利用が減少しています。
生活や産業を支える重要な役割を担う鉄道やバスなどの公共交通は、時代の変化に合わせながらその維持を図っていく必要があります。
現在、本市が交通関係者とともに進めている新たな交通施策を紹介します。

■まちなかの鉄道・バス・タクシーの乗り換えが便利になります!
本市では、「居心地が良く歩きたくなる魅力的なまちなか」の実現を目指し、中央通りの再編に取り組んでいます。中央通りの車道を縮小することで、歩行者のための空間を大きく確保し、また、近鉄四日市駅東側には、国の事業として「バスタ(※)四日市」が整備され、県内最大の乗降客数を誇る近鉄四日市駅前に一大交通拠点が誕生します。
※バスタ鉄道やバス、タクシーなど、多様な交通手段がつながる集約型の公共交通ターミナル

▽バスタ四日市ができるとどうなる?
バスタ四日市と近鉄四日市駅やあすなろう四日市駅は円形デッキで結ばれ、誰もが快適に移動できるようにエレベーターやエスカレーターも設置されます。また、近鉄四日市駅周辺のバス停が集約され乗り継ぎが便利になります。さらに、バスタ内には待合施設やカフェを整備し、待ち時間も快適に過ごせるようになります。

●公共交通×環境
運転手不足の解消や大量輸送による渋滞の緩和、効率的な輸送によるCO2排出量削減などを目指して、車体が二つ繋がっている連節バスを運行しています。令和5年4月からは、環境に優しいEVバスも運行を開始しました。
また、自家用車から鉄道への利用転換を図るために、近鉄阿倉川駅などの駅前広場の整備をしています。
このように、低炭素化の実現に向けた取り組みも進んでいきます。

▽運行路線
[連節バス]
三岐鉄道(株)…四日市大学線(近鉄富田駅～キオクシア東門前)
三重交通(株)…羽津山線(近鉄四日市駅～キオクシア東門前)
[EVバス]
三岐鉄道(株)…四日市大学線(JR富田駅～キオクシア東門前)

●公共交通×ICT
まちなかの移動手段の充実を図るため、中央通りにおける自動運転の実証実験を進めています。引き続き実証実験を進め、技術的課題を解決しながら中心市街地での導入を目指していきます。また、中央通りでは、(株)シー・ティー・ワイによるローカル5G(※)の整備も予定されており、これと連携して複数台の自動運転車両の遠隔監視にも取り組んでいきます。
将来は、この技術を郊外部の交通環境の改善にも役立てていきます。
※ローカル5G地域や産業の個別のニーズに応じて地域の企業や自治体などが、自らの建物内や敷地内でスポット的に柔軟に構築できる5Gシステム

●公共交通×福祉
高齢者や運転免許を持たない人などの移動手段の確保が課題となっています。既存の公共交通の維持を図るため、「こにゅうどうくんライナー」(※1)を運行したり、公共交通の利用が不便な地域で、「四日市市デマンドタクシー」(※2)を運行したりするなど、公共交通の活用に取り組んでいます。さらに、地域の住民団体が実施している付き添い支援サービスと連携するなど、高齢者や運転免許を持たない人などへの対応の検討を進めます。
※1　こにゅうどうくんライナー…県立総合医療センターからイオンタウン四日市泊を経由し、小山田病院を結ぶバス路線
※2　四日市市デマンドタクシー…市街化調整区域内の公共交通不便地域にお住まいの人を対象とした予約に応じてタクシーを運行するサービス

■公共交通を利用しよう!
公共交通を維持していくためには、市民の皆さん、交通事業者、行政が一丸となって取り組んでいく必要があります。
自家用車への過度な依存を見直し、鉄道・バスなどの公共交通や自転車を利用するなど、ライフスタイルの転換を進めていきましょう。

■都市総合交通戦略と地域公共交通計画
これまで紹介した取り組みは、令和4年度に策定した「都市総合交通戦略」と「地域公共交通計画」に位置付けています。
「都市総合交通戦略」は、道路交通を含めた本市の交通を取り巻く課題に対応するための計画、また、「地域公共交通計画」は、より公共交通に特化し、ソフト施策を充実させた計画となっています。
どちらも、地域公共交通の維持・活性化に取り組み、より良いまちづくりを目指す計画です。是非ご覧ください。

▽詳しくはこちら
・四日市市都市総合交通戦略…検索「四日市市都市総合交通戦略」
・四日市市地域公共交通計画…検索「四日市市地域公共交通計画」

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