■四日市地区薬物乱用防止指導員 鹿志村(かしむら)啓子さん
毎年4~6月は「不正大麻・けし撲滅運動」期間です。薬物乱用防止指導員の鹿志村啓子さんは、植えてはいけないケシの撲滅のため、ケシの発見と除去のほか、薬物乱用防止について、正しい知識の普及や啓発活動に取り組んでいます。
▽保護司をきっかけに薬物乱用防止指導員へ
私は、生まれも育ちも、そして結婚後の住居も八郷地区です。この土地に長く暮らす者として、地域のお役に立つことができればと、15年前に保護司の役目を引き受けました。
活動する中で、薬物乱用に苦しむ家庭と出会いました。そこで初めて、薬物の怖さ、本人や家族の苦しみを知ったのです。そこから薬物の知識を深めるため勉強を重ね、11年前から「薬物乱用防止指導員」として活動を始めました。
▽植えてはいけない「ケシ」の花を見分けて
指導員の活動に、植えてはいけないケシの除去活動があります。ケシの仲間には麻薬成分を含むため法律で栽培が規制される種類があり、特に葉が茎を抱き込む点が特徴です。ケシは春に花を咲かせ、無数の小さな種が風に乗り広範囲へ飛散し自生するため、継続的な除去活動が必要になります。
植えてはいけないケシはきれいな花をつけるため、違法と知らずに観賞用として栽培されていることがあります。私は見分け方の冊子を持ち歩き、植えてはいけないケシの正しい見分け方を広く伝えるよう努めています。
▽興味本位で薬物に手を染めないで
薬物乱用に陥ると「依存」により薬物を絶つことが難しく、繰り返し使用する傾向にあり、本人も周りの人たちも苦しみます。特に若い人たちに伝えたいのは、「興味本位で違法薬物に手を染めないで」ということです。違法薬物に手を染めてしまった人が立ち直り、普通の生活ができるようになるには周囲の理解と深い愛情が必要です。
▽地道に活動を続け、啓発の輪を広げたい
薬物乱用防止の啓発活動は、根気よく地道に続けていかなければならないものだと思っています。もし苦しんでいるのなら「一人で悩まず、相談する場があることを知ってほしい」のです。
一人でも多くの人に薬物の怖さや乱用防止について正しい知識が届くよう、啓発の輪を広げていきたいです。
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4月放送のCTY-FM「よっかいち わいわい人探訪」でも紹介します。(放送時間は(本紙)裏表紙へ)
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