紀北地域唯一の高校である三重県立尾鷲高等学校は、今年度で創立100周年を迎えました。
9月26日(火)には、在校生と関係者が出席して創立100周年を祝う式典が催されましたので、その様子を紹介します。
◆地域とともに歩んだ100年(奥地(おくじ)校長式辞より)
尾鷲高等学校は、大正11年創立の三重県立尾鷲高等女学校と大正12年創立の尾鷲町立中学校を母体としており、昭和の時代には生徒数の増加に伴って学科の新設やグラウンドの拡張がされましたが、平成に入ると少子化が加速し、尾鷲工業高校や長島高等学校との統合により紀北地域で唯一の高校となりました。2万5千人を超える卒業生が国内外のさまざまな分野で活躍しています。
◆卒業生 山口祥太(やまぐちしょうた)さんの記念講演
平成15年度卒業生の山口祥太さんは、國學院大學(こくがくいんだいがく)在学時に3度箱根駅伝に出場し、その後、富士通陸上競技部でもニューイヤー駅伝に出場するなど長距離選手として活躍されました。講演では、自身の高校時代を振り返り、在校生に向けて「文武不岐(ぶんぶふき)」、「勉強をがんばることはスポーツでの成長にも繋がり、その逆も然(しか)り」という言葉とともにエールを贈りました。また、恩師・垣内(かきうち)教諭との対談も実現しました。
◆ふるさとを明日に担いて
卒業生の皆さんは、校歌の歌詞を思い出せますか?
「ふるさとを明日に担いて 悔ゆるなき今日こそ励め」
奥地校長は、昭和30年制定の校歌の3番にあるこの歌詞を引用し、この尾鷲高等学校の学び舎(や)で、後悔することのないようあらゆることに全力で挑戦し、地域に貢献できる人材に成長してほしい、と在校生に期待を込めたメッセージを伝えました。この歌詞は在校生だけでなく地域で暮らす私たち全員に向けた言葉にも思えました。
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