■アカヤガラ
アカヤガラは、トゲウオ目ヨウジウオ亜目ヤガラ科ヤガラ属で、棒のような体をしている見た目が特徴的な魚です。トゲウオ目の魚は、タツノオトシゴに代表されるように他の魚とはかけ離れた形をしているものが多いです。アカヤガラはその中でも、成長すると1.5mに達する大型種です。
日本では本州中部以南、東部太平洋を除く世界中の暖海に生息し、産卵期は冬から春にかけてで、秋から冬が旬とされています。当地では定置網で主に漁獲されます。
体長の約3分の1もある固くて長い口を使って、餌の魚や甲殻類を、スポイトを使うようにまるごと一気に吸い込んで捕食します。
高級料亭の椀種として重宝される高級魚で、刺身、塩焼き、干物全て評価が高い魚です。身離れが良く味わいのある白身、旨みがある皮の赤い色合いは鍋を美味しく彩る材料としても絶品です。背骨の下にある脂や、骨の周りの部分の旨味が強いので、好みはあると思いますが、個人的には鍋、吸い物、塩焼きなどに調理する際には、骨を付けたまま筒切りにして、骨の周りを味わうのがアカヤガラの最も美味しい食べ方だと思います。
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