●ネイチャーポジティブとは?
ネイチャーポジティブとは日本語訳で「自然再興」といい、国際的には、「自然を回復軌道に乗せるため、生物多様性の損失を止め、反転させる」ことを指しています。令和4年12月に開催された生物多様性国際会議COP15では、2030年までの生物多様性の回復が国際的な目標として設定されました。また、日本国内では令和6年3月に「ネイチャーポジティブ経済移行戦略」が策定されています。
現在、各企業は自社の製品・サービスを通じて自然への貢献を最大化するためのネイチャーポジティブ経営に力を入れており、自然を保全する経済への移行が推進されています。
●尾鷲市でのネイチャーポジティブなまちづくり
令和4年にゼロカーボンシティ宣言をした本市では、生物多様性を回復させるための森林整備と、二酸化炭素の吸収量を増やし、新たな環境価値を生むJクレジットの創出に取り組んできました。九鬼町にある市有林「みんなの森」でのワークショップでは、6カ月間で市外からも延べ700人を超える人が参加し、古来の土木技術を使った森林整備が進められました。
こうした市の取り組みが、今、大手企業からも注目を集めており、企業版ふるさと納税の寄附をいただいて、市でのネイチャーポジティブを進める取組などを活発に協議しています。モデルとして発信することで、「世界の課題解決はローカルでの行いの積み重ね」であると示せるよう挑戦を続けています。
●尾鷲ネイチャーポジティブアクション会議の開催
今年11月30日(土)と12月1日(日)には、市と都市部の企業との関係づくりを目的としたネイチャーポジティブアクション会議を開催します。生物多様性ワークショップや、企業が尾鷲で何ができるかのディスカッションなどを通じ、企業のネイチャーポジティブ経営と本市の第一次産業とを結び付け、新たな環境価値の創造を目指します。
◆「生物多様性の森づくり活動報告会」
日時:10月10日(木)午後6時~7時30分
会場:中央公民館 3階 講堂
参加:無料(どなたでも参加できます)
内容:「みんなの森」での生物多様性の森づくり(森林整備活動)の概要説明と実施報告など
今後、取り組みの様子をSNSで発信します。ぜひフォローしてください!
お問い合わせ:水産農林課
【電話】23-8262
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