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お知らせします!尾鷲市各会計の決算審査概要(2)

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三重県尾鷲市

■水道事業会計
経営成績については、収益的収支において、総収益は4億4,867万円で、総費用は、4億6,447万円となり、当年度は1,580万円の純損失が計上されています。
業務実績において、年度末の給水戸数は8,801戸で、前年度より127戸減少しています。給水普及率は99.9%で前年度と同様です。総配水量は3,360,830立方メートルで、前年度より45,854立方メートル(1.3%)減少しています。
有収水量は2,254,584立方メートルで、前年度より52,444立方メートル(2.2%)の減少となっており、有収率は67.0%で、前年度より0.7ポイント低下しています。
本市水道事業においては、令和6年4月より平成23年度以来13年ぶりの水道料金の改定が実施され、これにより約3割の料金収入の増加が見込まれています。
しかしながら、人口減少等に伴う給水戸数の減少により使用水量の減少傾向は依然として継続するものと考えられ、有収率低下の要因となる施設の老朽化への対応として多額の設備投資も控えていることから、今後も厳しい経営状況が続くことが十分に予想されます。
そのような中、水道は市民生活にとって欠かせないライフラインであり、大規模災害等が起こった際等には市民の命に直結する重要なインフラであることに変わりはありません。
今後も、有収率向上に向けた取り組みと徹底したコスト削減を行うとともに、災害に強い施設整備を実施していくことで、引き続き、安定的な事業経営に基づく安全・安心で安定的な水の供給に努めるよう望みます。

■病院事業会計
経営成績については、収益的収支において、総収益は38億9,393万円で、総費用は42億9,759万円となり、4億366万円の純損失が計上されています。これにより、当年度未処理欠損金は、前年度より4億366万円増加し11億376万円となっています。
業務実績において、入院患者数は46,110人(1日平均125.9人)で、外来患者数は85,561人(1日平均352.1人)であり、入院患者数は前年度より8,268人(21.8%)増加し、外来患者数は1,900人(2.2%)増加しています。病床利用率は49.4%で、前年度(40.6%)より、8.8ポイント上昇しています。
患者数については、新型コロナウイルス感染症収束の影響により昨年度と比べ増加したが、過疎高齢化に伴う医療圏人口の減少等により、一昨年度を下回る結果となりました。現状の医業収支に鑑みると、今後も厳しい資金繰りとなることが推測されます。
このような状況の中、尾鷲総合病院経営強化プランの進捗管理を行いつつ、これまでの事業実績を十分に精査・検証するとともに、第8次三重県医療計画や三重県地域医療構想を踏まえたうえで、市民のニーズを十分に理解・把握し、医療の質を低下させることなく、引き続き、効率的かつ効果的な病院経営の推進に向けて積極的な経営改革に取り組むよう望みます。

※端数処理の為、本紙12~13ページの数字と、他のページの数字は一致しない場合があります。

お問い合わせ:監査委員事務局
【電話】23-8150

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