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海中さんぽ

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三重県尾鷲市

■ブリ
ブリは近年、海水温の上昇によって分布域が北に拡大していることなどから資源が増え、本市のブリ定置網においても豊漁の年が多くなっています。
三重県で春に漁獲される天然ブリは、脂が乗って鮮度が良いにもかかわらず、日本海側の寒ブリと違い3月、4月に大量に漁獲されることなどが影響し、寒ブリと比較して安価となっています。
そこで、2月27日(火)に、熊野灘地域の定置網で漁獲されるブリの知名度向上などを目的として、漁業関係者や市町からなる「熊野灘ぶり振興協議会」が設立され、3月7日(木)に「みえ春ぶり宣言」が出されました。偶然にも、同日に高知県の「室戸市定置漁業振興協議会」おいても「室戸春ぶり宣言」が出され、室戸市定置漁業振興協議会、熊野灘ぶり振興協議会ともに、今回が初めての宣言となりました。
本市では、令和4年度から尾鷲の春のブリの美味しさを全国の消費者に広く知ってもらうべく、辞令交付式において市長から新規採用職員へブリの贈呈を行っています。かねてより太平洋側の春ぶり産地として、本市と同じ課題を抱えていた高知県や室戸市と情報交換したことがきっかけとなり、室戸市においても、令和5年度より辞令交付式でのブリの贈呈を行っています。
春は門出の季節。ブリが出世魚の代表であることにかけて、「子どもの成長」「新社会人・新入学生の活躍」「昇進・栄転のお祝い」といった願いやお祝いの気持ちを込めて、ブリを贈ったり食卓に取り入れたりする文化が日本全国に広がり、全国の春ブリの産地が一層盛り上がることに期待したいですね!

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