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自治体の皆さまへ

もっと知りたい!尾鷲市の財政

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三重県尾鷲市

ポイント別に分かりやすく解説します。

本市の財政については広報11月号の「財政公表」でもお知らせしましたが、今回はさらに詳しく知ってもらうために市の借金である地方債に関するご質問にお答えします。

Q.どうしてお金を借りるの?
A.皆さんが家や車を購入する際にローンを組むように、自治体も大きな事業を行う際には、一時的に多額の財源が必要となり負担が大きくなるため、借金(地方債)により分割して返済することで財政負担の平準化を図ります。
また、地方債には幅広い世代で負担を公平にする効果と、「交付税措置」という返済金の何割かを国が肩代わりしてくれる制度により将来負担を軽減できるメリットがあります。

ポイントメモ(1)
地方債には世代間負担を公平にしたり、将来負担を軽減できる効果があります。

Q.毎年どれくらいのお金を借りているの?借金は増えているの?
A.令和5年度は多目的スポーツフィールド整備事業、尾鷲港新田線整備事業、小中学校屋内運動場照明LED化事業、予防接種事業、福祉医療費助成事業などに、4億3,680万円を借り入れました。一方、償還額は10億8,253万円で、年度末残高は83億3,997万円となっています。
図1の「地方債残高の推移」を見ると、平成30年度には102億4,000万円だったのが、令和5年度には83億4,000万円まで減少しています。この要因としては、大規模事業の償還が終了したことや、事業内容の精査等により借入額の抑制に努めたことなどが挙げられます。

※平成30年度には100億円を超えていましたが、5年間で約19億円減少しました。

ポイントメモ(2)
借入額を償還額以下に抑えることで、地方債残高が減少しました。

Q.尾鷲市の借金は他の市町よりも多いの?少ないの?
A.図2の「人口1人当たりの地方債残高」にありますように、東紀州5市町の中では2番目に少ない数値となっています。また、類似団体(人口や産業構造により全国の自治体を類型分類した結果、本市と同じ類型に属する団体)との比較では、若干多い数値となっています。

注)表記の地方債残高は比較の都合上、交付税措置を加味していません
市民1人当たりの地方債残高(地方債残高/住民基本台帳人口)は54万9千円ですが、交付税措置分を控除した実質的な市民1人当たりの地方債残高は11万5千円となります。

ポイントメモ(3)
市民1人あたりの実質地方債残高 11万5,000円(令和4年度末)
出典:総務省地方財政状況調査関係資料類似団体比較カード

Q.これからの見込みはどうなっているの?
A.図3の「地方債残高の今後の見込み」にあるように、令和7年度から令和9年度にかけては、国市浜公園整備事業、体育館・中央公民館耐震長寿命化事業、津波避難タワー整備事業、広域ごみ処理施設整備等の大規模事業が集中することで借入額が増加し、令和9年度の地方債残高は100億円を上回る見込みとなっています。
しかし、令和10年度以降の借入額は毎年5億円程度で推移すると見込まれることから、地方債残高は年々減少し、令和16年度には80億円を下回る見込みとなっています。

注)上の図は現時点での概算事業費等を基に算出したものであり、今後の諸事情により大きく異なる場合があります。

今回解説したように、令和9年度までは地方債の借入が多くなりますが、事業費の精査や交付税措置の有利な地方債を活用するなどして、実質的な負担軽減に努めていきます。

お問い合わせ:財政課
【電話】23-8141

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