■中部保育所園長 川村友美子
『ぐりとぐらのかいすいよく』
なかがわりえこ/作
やまわきゆりこ/絵
福音館書店
この絵本との出会いは、私が幼稚園の時でした。物心ついて初めて買ってもらった絵本で、夏休みに何度も母に読んでもらった記憶があります。当時はぐりとぐらとうみぼうずの大きさの対比も不思議でしたが、その泳ぎぶりも面白く、こんなふうに泳いでみたいと思ったものです。
その後、長くしまったままでしたが、保育士になってから、夏のプールの時期になると子どもたちと読むようになりました。プールで新しいことに挑戦する姿と、絵本の内容が重なり、その度に子どもたちの成長を頼もしく感じました。そして、今年も園の子どもたちは楽しくプールでいろいろな挑戦をしました。
子どもの頃に親しんだ絵本の記憶はその時の雰囲気や気持ちを呼び起こし、時には心の糧になります。ご家庭でもぜひ、子どもと楽しい絵本の思い出を作ってください。
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