御浜町長 大畑 覚
新年明けましておめでとうございます。みなさまには、令和6年の輝かしい新春を健やかにお迎えのことと、心よりお慶び申し上げます。
さて、町長就任から10年目という節目の新年を迎え、第6次御浜町総合計画に定めた基本理念「私たちみんなが、町への誇りと愛着を大切にし、私たちみんなが、主体となって進めるまちづくり」に基づき、目指すべき将来像「一人ひとりが、幸せを実感し、『みはま』らしく輝くまち」の実現に向け、これまで進めてきた施策を更に推進して参ります。
この第6次御浜町総合計画の前期基本計画では、基本目標が示す分野を横断的、積極的に取り組む施策として、3つの重点プロジェクトを定め、人口減少が進行する中にあっても、地方創生と持続可能なまちづくりを実現するため、本町が直面する大きな課題に挑戦する施策として位置づけています。
昨年の主な取り組みとしては、「安全・安心の確保」プロジェクトでは、高速道路の早期完成として、紀宝熊野道路の中心杭打ち式を開催しました。また、防災の強化として、萩内海岸の堤防の整備を完了させるとともに、ため池の防災対策等を推進しました。
「地域経済の活性化」プロジェクトでは、みかん産地の再生として、「味一号」の植栽を促進し、栽培面積が54ha、生産量が750tとなり、市場での高評価もあり、農家所得の向上に繋げました。また、新規就農者の確保に取り組み、移住者6名を含む9名の研修生を受け入れました。更に、観光振興として、道の駅駐車場に、R5.パーク2台分を整備し、キャンピングカーの受け入れを開始しました。
「人口減少への挑戦」プロジェクトでは、学力の向上として、主権者教育での各中学校3年生によるまちづくりへの提言、学校図書の充実による読書の推進、御浜小学校6年生による「みはま音頭」をテーマとした郷土学習等に取り組みました。また、若い世代の定住促進として、保育料及び小中学校の給食費の無償化を行い、子育て世帯の支援を実施しました。
本年は、3つの重点プロジェクトの中の防災の強化、みかん産地の再生、若い世代の定住促進等を中心に、継続する施策を推進するとともに、新たな施策にも挑戦して参ります。
防災の強化として、ため池の防災対策を継続するとともに、避難路の整備、中央公民館の非構造部材の耐震化等に取り組んで参ります。
みかん産地の再生として、新たな研修生を受け入れるための住宅確保を継続するとともに、国営団地における灌水用パイプラインの更新等に取り組んで参ります。
若い世代の定住促進として、保育料及び小中学校の給食費の無償化を継続するとともに、学校規模適正化計画(仮称)の策定、阿田和保育園の移転新築の具体的な検討、町内で出生したこども、又は、転入したこども一人に対するキーカード10万ポイント分の支援等に取り組んで参ります。
これからも、「健康・安心、自立・協働、活力・挑戦」を、大切にする価値観として念頭におきながら、「オール御浜」で取り組んで参りますので、住民のみなさまには、一層のご理解とご協力を賜りますようお願い申し上げます。
結びに、今年一年のみなさまのご活躍とご健勝、ご多幸を心からご祈念申し上げまして、新年のご挨拶とさせていただきます。
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