文字サイズ
自治体の皆さまへ

子育て支援だより

2/30

三重県朝日町

■「子育てワンポイントアドバイス」
第213回『望ましくない行動をさせない工夫を考えよう!』
こころの相談員 前田 里美

さて、ご飯の支度ができたからと子どもを呼んでもすぐには来ない。来たとしても遊んでいたおもちゃを片付けずにやってくる。「何度言ったらわかるの?!片付けなさいって言ってるじゃないの!」と叱ったり、そう言いながら親が片付けたりしていませんか?
どの家庭でもよくあることかもしれません。でも、このやり取りはなくせるはずなのです。
この場合親が片付けてしまうと、片付ける事から「回避」できたことになってしまいます。たまに「今日はサービスだよ。」は有りかもしれませんが、毎回それでは親が望んでいない事を学習することになります。では、どうすればよいでしょう。
まずは、少し(一つ)でもよいので一緒に片付け、それができたら褒めます。次の段階では片付ける為のおもちゃ箱等(できれば片付けやすい大きなものがよいでしょう)を準備し、片付ける場所を決めます。その次は「アラームが鳴ったら片付けようね。」とあらかじめ約束してタイマーや時計を使い、片付けが終わってから「さあ、ご飯にしよう。」と伝える。ここまできたら、片付けたらご飯という習慣が身に付き叱ることも減ります。
望ましい行動が出来た時は、すかさず褒めます。最初から大人と同じ様に子どもが出来るはずはないので、最初から幾つも指示せず大きく分けてわかりやすく指示し、出来るようなら指示を増やすようにしましょう。
この方法はいろんな事に応用ができます。望ましくない行動がどういうきっかけ(いつ・どこで・誰が・誰に・何をした)で起きるのかを観察して見直してみます。このケースでは、ご飯が出来たと聞けば子どもは食べる事しか頭になくなるので、「回避」させずに段階的に自分で片付けることを習慣づける作戦です。結果的に親が叱らずに済んで楽ができるような、ちょっとした工夫をしてみませんか?

※前田相談員は、小学校・中学校などで相談活動を行っています。

■9月の子育て支援事業

*本紙最終ページに子育て健康課の子育て事業を掲載していますので、ご覧ください。
*お問い合わせは、各担当者にご連絡ください。

<この記事についてアンケートにご協力ください。>

〒107-0052 東京都港区赤坂2丁目9番11号 オリックス赤坂2丁目ビル

市区町村の広報紙をネットやスマホで マイ広報紙

MENU