子育て支援だより

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■「子育てワンポイントアドバイス」
◇第217回『子どもの自立に向けて』
こころの相談員　前田里美

誰でも思い込んで話をしてしまうことがあります。例えば、「どうしてこんな所に鞄を置くの!ここに置きなさいっていつも言っているでしょ。」と子どもに言ったとしましょう。もし、子どもは忘れないようにそこに置いておいたのなら「うるさいなぁ。意味があってそこに置いたのに。」と反感を覚えるかもしれません。(夫婦間でも同じですね…)また、「勉強しなさい。」と言うと「後でやる。」「今からやろうと思っていたのに。」と言い返すのもよくある話です。
大人はつい子どもの行動が目について、あれこれ口を出したくなります。小さい頃は疑問も持たずに子どもは親の言うことに従っていましたが、小学校高学年や中学生にもなれば、自分で考えて意志を持ち、家族よりも友だちや外の世界の人との交流に重きを置くようになり、親が全てではなくなります。まだまだ危なっかしいですが、反抗的になるのは子どもが自立に向かっているということです。
自分で失敗してこそ、立ち直る方法・失敗してもその傷を軽くする術・失敗しない術を身につけ強くなるのだと思います。
年頃になって突然自分で決定や行動ができるはずはなく、できるなら早いうちからどうするかを考えさせるのも大切でしょう。
子どもを頭ごなしに否定したり従わせたりするのではなく、自分で考え行動できるようアドバイスしたり、見守ったり、子どもを尊重しつつそれぞれの落としどころを探す話し合いにもっていくのが私達大人の腕の見せ所かもしれません。

※前田相談員は、小学校・中学校などで相談活動を行っています。

■1月の子育て支援事業

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