■子どものSOSサイン
子ども達のこころは、成長とともに大きく揺れ動くことがあります。時には、気持ちが不安定に見えたり、何を考えているのかわからなくなったりすることもあるでしょう。そうした状態が、正常な成長の中でみられる一時的なものであることも多いのですが、実は背後にこころの病気が隠れていることもあります。
悩みやストレスが大きくなって、こころがダウンしそうな時、様々なサインが現れます。特にこころのSOSは「睡眠」「食欲」「体調」「行動」の4つの面に出てくることが多いです。
“いつもと違う”という気づきが大切です。
睡眠……夜寝付けない、遅くまで夜更かししている、朝なかなか起きられない、睡眠のリズムが崩れている、眠れないという、寝すぎる
食欲……食欲がない、食べる量が減った、逆に食べ過ぎる、体重をとても気にしている、急にやせた、あるいは太った、パンやごはん、お菓子などの炭水化物を欲しがる
体調……体がだるそう、疲れている、元気がない、顔色が悪い、腹痛や頭痛、めまい、吐き気などを訴える
行動……学校に行きたがらない、家から出ずに引きこもりがち、友達と遊ばなくなった、身だしなみにかまわなくなった、無口になった、挨拶をしなくなった、気持ちが抑えられなくなり暴力をふるう、長い間ぼんやりしている、無表情、独り言を言う
こころの病気は多くの場合、早期に医療するほど回復も早くなるといわれています。お子さんの「いつもと違う」サインをキャッチしたら、早めに専門家に相談してみましょう。
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