当町の財政状況は、毎年、当初予算編成時には財源不足が生じており、町の貯金にあたる財政調整基金を取崩してきました。令和6年度以降の財政運営は、子どもや高齢者施策など社会保障関係経費の増加や公共施設の老朽化対策など、これまで以上に厳しくなる見込みであり、町が持続的に発展していくためには、安定した財政運営が必要不可欠となります。
そこで、早期に徹底した収支改善を図る取組みを実施し、中長期的な収支均衡を図り、将来にわたって効率的かつ安定的な財政構造への転換を目指すため「朝日町財政改革推進プラン」を策定しました。
◆町財政の現状
・町税は令和元年度以降新型コロナウイルス感染症の影響等により減少傾向
・人件費、扶助費、公債費、普通建設事業費など年々増加傾向
・財政調整基金の残高は減少傾向(H30年度:約11億円⇒R5年度:約6.5億円)
◆財政改革推進プランの考え方
[1]プランの位置づけ
本プランは、将来にわたって持続可能な行財政運営への転換を図るため策定するもので、財政改革の個別取組事項を各年度の予算へ反映させ、効率的かつ効果的に事業を実施します。
[2]計画期間
令和6年度から令和10年(5年間)
集中取組期間:令和6年度から令和8年度(3年間)
[3]プランの目標
実質単年度収支:令和8年度より黒字化
財政調整基金残高:令和8年度末5億円の確保
◆財政改革の主な個別取組事項
[1]歳入の確保
(1)受益者負担の適正化
・水道料金の見直し
・保育料の見直し
(2)町有財産の有効活用
・未利用町有地の有効活用
(3)その他の確保策
・ふるさと寄附金の拡大
・企業版ふるさと納税の推進
[2]歳出の抑制
(1)人件費の抑制
・特別職給料の一部縮減
・一般職地域手当の見直し
(2)補助金の見直し
・老人クラブ補助金の見直し
・自治区補助金等の見直し
(3)事務事業費の見直し
・保健福祉センター運営委託料の見直し
・町民プールの休止
(4)普通建設事業費の抑制
・事業実施年度の変更(小学校等中規模改修事業、公民館等屋根防水工事など)
(5)繰出金の抑制
・介護保険特別会計繰出金の縮減(紙おむつ給付事業等の見直し)
(6)その他抑制策の検討
・道路等維持修繕工事の縮減
・敬老会記念品の見直し
◆プランの進行管理
今後、取組実績の効果検証を行うとともに、必要に応じてプランの見直しを行いながら目標達成に向けて取り組んでいきます。
◎持続可能な「朝日町」を確立するため、皆さんのご理解とご協力をお願いします
※朝日町財政改革推進プラン及び概要版は、QRコードより町ホームページにてご覧いただけます。
問い合わせ先:総務課
【電話】377-5651
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