食中毒というと、外での食事が原因と思われがちですが、毎日食べている家庭の食事でも発生しています。家庭での発生は症状が軽いことや発症する人が1人や2人のことが多く、風邪や寝冷えなどと勘違いし、食中毒とは気づかずに重症化することもあります。次の3原則を意識して、家庭での食中毒予防に取り組みましょう。
■食中毒予防の3原則
○付けない
手にはさまざまな雑菌が付着しています。食中毒の原因菌やウイルスを食べ物に付けないように、次のときには必ず手を洗いましょう。
•調理を始める前
•生の肉や魚、卵などを取り扱う前後
•調理の途中で、トイレに行ったり、鼻をかんだりした後
•動物に触れた後
•食卓につく前
○増やさない
細菌の多くは高温多湿な環境で増殖が活発になりますが、10℃以下では増殖がゆっくりとなり、マイナス15℃以下では増殖が停止します。食べ物に付着した菌を増やさないためには、低温で保存することが重要です。肉や魚などの生鮮食品などは、購入後、できるだけ早く冷蔵庫に入れましょう。なお、冷蔵庫に入れても、細菌はゆっくりと増殖するので、早めに食べることが大切です。
○やっつける
ほとんどの細菌やウイルスは加熱によって死滅するので、肉や魚はもちろん、野菜なども加熱して食べれば安全です。特に肉料理は中心までよく加熱することが大切です。
また、ふきんやまな板、包丁などの調理器具にも、細菌やウイルスが付着します。特に肉や魚、卵などを使った後の調理器具は、洗剤でよく洗ってから、熱湯をかけて殺菌しましょう。
問合せ:健康長寿課 健康づくり係
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