メディカルニュース

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桑名市総合医療センター
副病院長
石田　聡(さとし)さん

今月のテーマ：どうする5類のコロナ「個人の判断」

新型コロナ感染症は5月8日から5類感染症となりました。それに先立ち3月13日からマスクの着用も「個人の判断」が基本となり、マスクなしでの卒業式や入学式を迎えた学生も多いと思います。この緩和は「コロナウイルスのデルタ株に比べ、現在流行の主体となっているオミクロン株は重症化しにくい」などの科学的根拠に基づくものです。しかし、その一方で、コロナ感染者数の増加が報道されています。死亡するケースもあり、「個人の判断はどうしたら良いか」という質問をよく受けます。
「個人の判断」の根拠となる「重症化リスク因子」を下記に示します。これらに該当する人は一般の人に比べて、慎重に過ごすことをお勧めします。また、医療機関受診・高齢者に接することの多い場所(施設など)に行く場合や、通勤ラッシュ時の電車・バスの車内ではマスクを着用しましょう。
5類移行により「法律に基づく行政の要請」は無くなります。自身の健康状態を把握し、各人で考え、自己責任で行動しなければなりません。厚生労働省や保健所のホームページ、テレビなどのマスコミが提供する情報を小まめにチェックすることをお勧めします。

◆主な重症化リスク因子
・65歳以上の高齢者
・悪性腫瘍
・慢性呼吸器疾患(慢性閉塞性肺疾患など)
・慢性腎臓病
・糖尿病
・高血圧脂質異常症
・心血管疾患
・脳血管疾患
・肥満(BMI30以上)
・喫煙
・固形臓器移植後の免疫不全
・妊娠後半期
・免疫抑制・調節剤の使用
・HIV感染症

問合せ：総合医療センター
【電話】22-1211【FAX】22-9498
新型コロナ感染症に関する問い合わせは、県医療保健部感染症対策課へ
【電話】059-224-2339