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キラリくわな人

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三重県桑名市

漆工藝塗師音(しっこうげいぬしおと)
蒔絵師 山本 雄一(ゆういち)さん

江戸時代から6代続く塗師「山本翠松」を7代目として受け継ぐ予定の山本雄一さん。中学を卒業後、石川県で漆工芸について学び、現在は桑名の工房「塗師音」で製作や、修理の依頼などを受けています。
「漆の1滴は血の1滴」と言われるほど漆は貴重で、樹齢15年~20年の漆の木から採取できる樹液はわずか200グラム。1滴も無駄にしてはいけないと教わってきたと雄一さんは話します。
仕事場を見せてもらうと、使い込まれた筆が大切にしまってありました。漆や、道具一つ一つを大切にしている雄一さんは、仕事においても、工程の一つ一つを大切にしています。「自分が死んだ後も物は生き続ける。それを意識しながら仕事をしています」と雄一さん。
そして、桑名での大きな仕事はやはり、石取祭。「これまで学んできたことを生かして、地元に貢献したい。この仕事は、物や文化を未来へ残す役割もある。100年先も見据えて、次世代につなげられるようにしたい」と語ってくれました。
「日々勉強」とひたむきに漆工芸に向き合う様子は、まさに伝統を継承する職人の姿でした。

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