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【特集】“ なんかおもしろいこと” 始まる。揖斐川沿い・旧城下町エリア(2)

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三重県桑名市

【揖斐川河口周辺エリア】
■もっと川辺を楽しめる場所に!
河川空間のオープン化に向けた取り組みスタート!
令和3年に設立された「桑名市かわまちづくり協議会」。
何を目的にどんな活動をしているのか、お聞きしました。

Q.なぜ、かわまちづくり協議会が設立されたんですか?
河川は「河川法」によって管理されている空間ですが、現在は規制緩和が進み、地元の要望を受けて許認可手続きを行えば、民間事業者が営利目的であっても利用することができるようになっています。この「河川空間のオープン化」は全国100カ所以上で展開されています。
一方、桑名市が策定した総合計画の7つのビジョンのうち、「桑名をまちごとブランドに」のなかで、歴史や文化が色濃く残る住吉地区・七里の渡跡周辺を盛り上げたいと考えていました。
そこで、桑名市と国土交通省木曽川下流河川事務所、地域の民間団体などと連携した、「桑名市かわまちづくり協議会」が設立され、揖斐川河口周辺エリアでも「河川空間のオープン化」に向けた動きがスタートしました。

Q.この地区の魅力とはどんなところですか?
このエリアには旧東海道の「七里の渡跡」や国重要文化財の「六華苑」などの史跡が残っています。
ただ、観光資源は豊富にありながらもスポットがぽつり、ぽつりとあるだけで、単体で観光客を呼べるかというと疑問が残ります。しかし、駅から散策できるようにルート整備され、カフェなどの立ち寄れる場所などがあれば、日帰りでもお出かけ先の一つとして候補に挙がる、魅力あるエリアになると考えています。まずはみんなが水辺でやりたいことが何なのかを模索して、人を集められる魅力あるコンテンツを増やしていけるよう取り組んでいます。

Q.どんな人が協議会に参加していますか?
いくら行政がにぎわいを作りたい、と考えていても、誰も手を挙げなければ絵に描いた餅です。そこで、地域の事業者など公共空間を活用したイベントをやりたいと考えている人たちに集まってもらいました。協議会の構成員としては桑名市、木曽川下流河川事務所、桑名商工会議所、東部商研、桑名市観光協会、桑名市商店連合会、精義地区自治会連合会、桑名ブランド協議会、合同会社くわなラボです。
最初に、協議会の構成員が集まっての「プレミズベリング会議」を開催して「このエリアで何をやりたいのか」アイデアを出し合い、その場でイメージを描きました。そうして作成したのが右の将来イメージのイラストです。まずはこのエリアを活用したい事業者の提案を募集し、社会実験としてイベントや店舗運営などを実践してみて、にぎわいづくりの方法や空間活用の仕方を検討します。

Q.どんな未来を想像していますか?
治水上・利水上の支障がないことなど、しかるべき要件を満たしていれば、イベント施設や売店、オープンカフェ、自動販売機、船上食事施設、川床などを設置することができます。このように、河川空間を活用することで、人が集う場所となり、商業活動が活発に行われ、にぎわいのあるまちになることを期待しています。さらに、歴史的、文化的資源を活用しながら、このエリアならではの体験コンテンツをつくり、観光地として付加価値を高めていければ、宿泊につながる多くの観光客を誘致することができると思います。そこで、人が集うイベントをやってみようと柿安コミュニティパークで「アロハラボ」や、揖斐川や七里の渡し公園で7月7日の「川の日」に「水辺で乾杯」というイベントが実施されました。どちらも、想定以上の来場者があり、第一歩としては手応えを感じています。
「河川空間を使って地域が盛り上がることをしたい」と考えている地域の人たちによる提案は大歓迎です。まずは市観光課へ相談にきて、桑名でしかできないアイデアなど、地域の活性化につながることを提案いただき、一緒に実現に向かって進んでいきたいと考えています。

※「河川のオープン化による利活用イメージ」につきましては、本紙PDF版7ページをご覧ください。

▽答えてくれたのは
桑名市かわまちづくり協議会
木曽川下流河川事務所 大友 逸斗(はやと)さん(本紙PDF版7ページ写真左)
市観光課 平野 伊彦(よしひこ)さん(本紙PDF版7ページ写真右)

問合せ:この記事については秘書広報課
(【電話】24-1492【FAX】24-1119)

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