今月のテーマ:こだわりのいちご
今月の特集は「桑名のいちごって、おいしい!」です。今回は「桑員いちご研究会」の会長で、長島の「服部さんちのおいしい苺」の服部政史さんにお話を伺いました。
お伺いしたのは12月初旬。本来であれば、熟した果実が収穫されはじめる時期ですが、ハウス内は緑一色…服部さんいわく、今年の酷暑のせいで、いちごの育成が遅れているとのこと。気候が農家に与える影響が、とても大きいことを実感しました。
今でこそ、桑名でいちごを育てる生産者は増えてきましたが、服部さんのお父さんがその先駆者だったそうです。服部さんはお父さんを手伝う形で、18年ほど前からいちごの生産に関わり始めました。当初、周りにいちごの生産者は他におらず、相談する相手もいなかったので、県外まで勉強に行っていたそうです。いろんなやり方を見てきたからこそ、今の栽培方法が身に付けられたと言います。
いちご栽培は奥が深いと、服部さんは言います。そもそもいちごの品種は300ほどあるそうで、また肥料や水の量などを調整することで、味が変わるそうです。一般的には水を減らすと果実は甘くなるそうですが、株にストレスがかかるため、一株からたくさんの果実をとることはできなくなる、このさじ加減が難しいと教えていただきました。
服部さんは、新たに市内でいちご農家をめざす人に対して、惜しげもなく、栽培方法や販売方法を教えているそうです。桑名がいちごの生産地として認知度が高まるとうれしいと、笑顔で話してくれました。
この広報くわなが皆さんの手元に届くころには、たくさんのいちごが真っ赤に熟していることでしょう。桑名のいちご農園は、直売しているところも多いので、ぜひ地元のいちごをご賞味ください!
「いちごについて興味深い話をたくさん教えていただきました」
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