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【特集】知っていますか?桑名のいちごって、 おいしい!(2)

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三重県桑名市

■桑員地区のいちご農家たちが結成した「桑員いちご研究会」とは?
桑名市、いなべ市のいちご農家9人が参加する「桑員いちご研究会」。その目的はずばり、「おいしいいちごを作ること」です。代表を務める服部政史さんは、桑名市で「服部さんちのおいしい苺」農園の二代目。研究会発足前は市内で数少ないいちご農家で、いちごの新規就農者へ栽培ノウハウを教えたり研修を行ったりしていました。
「いちご作りをゼロからスタートさせた父を手伝う形で、いちご栽培に携わるようになったのですが、なんせ周りにいちご農家がいなかったので、試行錯誤の連続でした。愛知県まで行って栽培状況を見せてもらったり、教えてもらったり…。自分が苦労した分、新しくいちご栽培を始めるという人には苦労してほしくないと思っています」と服部さん。ただ、いちご栽培は正解がないとも言います。収穫量を優先するのか、どんな味をめざすのかによって、栽培方法は異なるからです。しかし、研究会では自分が試してよかった方法や、肥料などの効果を共有し、自分一人が抱えていた悩みを相談して不安を解消。お互いに切磋琢磨しながら、桑名がいちごの産地として大きくなっていくことをめざしています。

■研究会で唯一の土耕(どこう)栽培を行う「のらくら農園」
脱サラしていちご農家を始めた「のらくら農園」園主の上田周平さんは、研究会では唯一の土耕栽培を続けるいちご農家です。研修先が土耕栽培であったことに加え、「先人たちが耕し続けてきたこの土地を生かしたい」という思いや、地温を有効活用できるため暖房を使う必要がないこと、収穫後の株などをそのまま土に返せるので、より良い土作りができる点から土耕栽培を選んでいるそうです。「土耕栽培は常にかがんで農作業をしなくてはならず、大変そう」というイメージがありますが、上田さんは「ぜーんぜんそんなことないです!」ときっぱり。座ったまま収穫などができる作業台車を活用し、体への負担を軽減しています。
「いちごの地産地消をめざして、地元の皆さんにおいしいいちごを届けたい」と意気込む上田さんは、今はいちご栽培をメインに、桑名ならではの野菜である「なばな」も栽培中。なばなを使ったカレーなど、加工品なども作って農業でワクワクする未来を生み出しています。

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