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いちごの新規就農者が増加中!その理由は?

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三重県桑名市

■市内で新しく就農した人を紹介します。
農業従事者の減少は全国各地で課題となっていますが、市内では新たないちご農家も誕生しています。菅井乃統(ないと)さんは、昨年4月から「すがいベリー」で2000株のいちごの苗栽培をスタートさせました。家族で同じ仕事に取り組むことで、家族の時間を作りやすいと思ったことがきっかけで、大学卒業と同時に農家を志して準備をスタートさせました。
まず市の農林水産課などに相談へ。情報収集するうちに、単価が高く利益を上げやすいいちご農家が良いのでは、と考えるようになったそうです。営農計画(生産・販売・資金についての計画)を作成しつつ、服部さんの農園で研修をスタート。「農業に初めて関わりましたが、『思ったよりも力仕事がない』と感じました」と菅井さん。また、9月下旬の定植を終えればまとまった休みをとることもできるため、旅行へ行けるのもうれしい誤算でした。一方で、「桑員いちご研究会」でいろいろな農園を見て回ると、いちご栽培の奥深さを体感しています。現在は市が認定する「認定新規就農者」をめざして奮闘中。認定を受けることで、補助金申請ができるようになるなど、メリットが多数あるからです。
肝心の生育状況は?と伺うと、「あまり生長がうまくいっていない」と苦笑い。服部さんのアドバイスを聞きながら、試行錯誤しているそうです。「いつかは海外へ、自分の育てたいちごを届けて食べてもらいたい」と夢を大きく抱いています。

▽農家になりたいと思ったら
[1]何の作物を作りたいか決める
市内ではいちごをはじめ、米、トマト、なばな、みかん、タケノコ、茶などが多く栽培されています。トマトとなばなは、地域の特産物として定着しています。立地条件によっても生育状況が左右されるため、農地の確保とともに決定するのが望ましいでしょう。栽培技術の習得方法は、三重県農業大学校で学んだり、農業法人に勤めながら研修を受けたりする方法があります。

[2]農地を確保する
市内には多度地区を中心とした丘陵地帯と、長島地区など水郷地帯に多くの農地があります。実家などの農業や、既存農家の経営を継ぐ場合は特に必要ありませんが、新しく農地を借りるには営農技術があることはもちろん、ある程度の初期費用が必要です。特にハウス栽培には土地の賃借料に加え、ハウスの骨材など設備費用がかかるため、営農計画と共に考えることが必要です。

[3]営農計画を立てる
多くの人が頭を悩ませる問題・営農計画。農業はすぐに作物を収穫できず、収入のない時期があるので、当面の生活費の確保も必要です。初期費用の確保には、国などの補助金や公的な融資制度を活用できることも。まずは市の農林水産課へ相談してみましょう。
※いちごの高設栽培の場合、ハウスの骨材や被覆材、暖房設備などのイニシャルコストと、肥料などランニングコストがかかります。

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