総額…1,088億4,274万円
財政のゆとりを示す経常収支比率は、直近の決算では、物価高騰などの影響を受けつつも、合併以降で2番目に良い数字でした。また、市のいわゆる貯金である基金についても、新市発足以来、過去最高額を更新しています。
今後も引き続き健全な財政経営を進め、本市を「住み続けられるまち」として発展させるための取組を進めてまいります。
桑名市長 伊藤 徳宇
令和6年度当初予算は、「新時代への扉を拓(ひら)く挑戦予算」としています。
今後、行政は、人口減少や気候変動への対応など、かつて経験したことのない難題に向き合う必要があり、そのためにも、行政自体が根底から変革していく必要があると感じています。そこで、行政の変革を意味するPX(パブリックトランスフォーメーション)を提唱し、桑名市は本年を「PX元年」として位置づけました。
本市が、さまざまな分野で、いくつもの「行政変革」を繰り返しながら、新しい時代に向けて力をつけ、そして、「新時代への扉を拓く」、そのような思いを込めて、桑名の新時代の幕開けにふさわしい過去最大規模の積極予算としています。
本市のまちづくりを支える三本の柱や重点プロジェクトの各事業に加え、人口減少対策や保育現場充実の各パッケージなどの予算を最大限確保するとともに、「令和6年能登半島地震」を受け、三本の柱の一角である「防災力の強化」について、改めて、その重要性を認識したことから、防災対策に係る予算の拡充を行いました。
目の前の課題に対する迅速な対応と、将来に向けて積極的に種をまく投資、この両輪からなる令和6年度予算のもと、あらゆる世代、世界中の皆さんに選ばれるまちとなるよう、そして、夢のある未来へとつながるよう、「桑名らしいまちづくり」を進めてまいります。
●依存財源…国や県から交付されるお金
国庫支出金…市の特定事業のために国から交付されるお金
市債…資金調達のために市が借り入れるお金
地方交付税…自治体が等しく事務を遂行できるよう国から交付されるお金
県支出金…市の特定事業のために県から交付されるお金
●自主財源…市が自主的に調達できるお金
市税…市民税や固定資産税などの市民の皆さんからの税金
繰入金…各種基金などから受け入れるお金
分担金及び負担金…特定の事業の受益者などが負担するお金
■会計別予算
※企業会計の予算額は、収益的支出と資本的支出の合計額です。
民生費…子どもや高齢者、障害者の福祉などに要する経費
教育費…小・中学校の教育施設や文化の向上などに要する経費
総務費…庁舎の管理、戸籍、徴税、選挙などに要する経費
公債費…借入金の返済に要する経費
衛生費…健康診断や予防接種、ごみの回収処理などに要する経費
土木費…道路や公園の維持管理などに要する経費
消防費…消防や救急、防災などに要する経費
諸支出金…公営企業会計への繰出金
農林水産業費…農林水産業の振興などに要する経費
議会費…議会の運営などに要する経費
その他…商工業や観光の振興などに要する経費や予備費など
《令和6年度に行う事業の一部を紹介します》
▽感震ブレーカー設置補助事業費[NEW!]
南海トラフ地震の発生が危惧される中、地震発生時に自動的に電気の供給を遮断することができる感震ブレーカーの設置を促進することで、未然に火災被害の防止を図る。(100万円)
▽消防庁舎等再編整備事業費
消防本部の高台移転に加え、大山田分署、消防団詰所、大山田地区市民センター・まちづくり拠点施設との複合施設を建設することで、市民の安全・安心を確保し、さらなる強固な防災体制の確立と市民サービスの向上を図る。(15億3,857.6万円)
▽国際戦略外国人支援プラットフォーム整備事業費[NEW!]
外国人の生活に係るさまざまな相談に対応するとともに、外国人の立場やニーズにあう行政運営を行い、外国人からも選ばれる多文化共生社会への環境整備を行う。(921.2万円)
▽桑名北部東員線等
自動車交通の広域的分散、渋滞緩和や産業振興を図る重要路線として、スマートインターチェンジ事業と共に、桑名北部東員線の未整備区間である主要地方道四日市多度線~国道258号および大山田播磨線の整備を行う。(1億1,200万円)
▽多度地区小中一貫校建設事業費
多度地区における小中一貫校整備の設計施工一括発注方式による事業者ノウハウを生かし、本年度は設計・工事・工事監理を行う。(53億7,500万円)
▽スポーツ施設改修事業費[NEW!]
利用者の安全性を確保するために、総合運動公園サッカーメイングラウンドの人工芝の修繕を行う。(3億円)
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