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【特集】製造・建設×DX「現場が大切」だからこそのDX(1)

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三重県桑名市

※DX(デジタルトランスフォーメーション)とは、デジタル技術を活用し、社会や生活の形が変わること

「職人のスキル」や「蓄積されたノウハウ」が重視される製造業界や建設業界でも、DXを推進することにより、レベルアップを図ろうとする企業が増えています。そこには、人材不足の解消や業務効率化だけではない狙いがありました。

「課題の早期発見」
「現場の作業負担軽減」
「品質向上」
「工期の短縮」
「既存建機に導入可能」
「安全性向上」

【製造×DX】
アナログ作業が今も多く残る製造業では、DXをうまく推進することができれば、さらなる飛躍が見込まれています。

《業界の抱える問題点》
・製造工程の全てがデータ管理されていない場合が多い
・スキルが属人化されている

■目的を見極めてシンプルに。
現場負担が減れば自然とDXは推進する
愛知県名古屋市に本社を持ち、チューインガムを中心とした菓子を製造するノザキ製菓は、1947年設立と長い歴史を持つ会社です。「DX推進の転機となったのは、コロナ禍によるガム需要の激減でした。これを機に、社内の生産性強化を図ることになりました」と中本さんは振り返ります。その一つが〝見える化〟の促進でした。
「大きな問題が起こる前には必ず小さな変化があるもの。その変化に早く気付くことができれば、対応がスピーディーに、コストも削減できると考え、製造管理のチェックシートをデータ化し、即時共有できるようにしました。現場で数値を入力すると管理側は誰でも見ることができるので、ちょっとした〝異常〟に気づきやすくなるんです」と中本さん。これまで「報告がないと問題に気付けない」仕組みを、「報告がなくても問題に気付ける」仕組みにしたそうです。
一般的に歴史の長い企業では、変化を嫌うもの。ですが、製造、研究、営業、資材管理とさまざまな経験を持つ中本さんが、現場の「お困りごと」を聞き、その課題を解決する仕組みを作って運用し、また改善する。この改善サイクルができたことで他部署からも自然と相談がくるようになり、会社全体が「改善するための変化」を受け入れる風土になっていきました。

▽お話を聞いたのは
総務部 中本学(さとる)さん
ノザキ製菓株式会社三重工場
主にチューインガム、チョコレートや健康食品のOEM/ODM製造を行っています。
場所:多度町御衣野3601-14

■今後の取り組み
「目視情報をデータ化して可視化すること」「データを活用して、次へつなげること」の2つを軸に、DXを進めていきたいと考えているノザキ製菓。取り組み前に比べて生産効率は1.5倍に伸び、今年も約2割の生産効率アップを実現した現場もでてきています。「今後はAIカメラを使い、製造した商品の流れを把握し、製造傾向を導き出すことで、製造予測を立てられるようにしたい」と中本さん。トラブルを事前に予測し修正することができれば、劇的な品質向上と生産効率アップが見込めます。

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問合せ:この記事については秘書広報課
(【電話】24-1492【FAX】24-1119)

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