■ワールドレポート
世界をまたにかけて活躍している、桑名市出身者に各国の様子を教えてもらいました。
国際協力機構(JICA)スタートアップ・エコシステム構築専門家
ナイジェリア在住
不破 直伸(なおのぶ)さん
桑名市出身の不破さんは、現在、JICAからナイジェリア政府機関に派遣され、現地の職員と一緒に働いています。ナイジェリアのスタートアップを支援するため、現行の法制度への改善の提言や新しいプログラム活動の提案・実施、日本企業とナイジェリアスタートアップの事業マッチングなどを行っています。
18歳で渡米、アメリカの名門私立大学であるボストン大学大学院で金融工学を学び、投資銀行へ入行、その後、IT系のスタートアップ役員を勤めた不破さんは、配偶者の転勤を機に主夫としてアフリカのウガンダへ移住しました。そして、アフリカで出会った情熱溢れる若者たちとの交流をきっかけに、JICAの一員として、開発途上国の起業家を支援する「ProjectNINJA」を立ち上げ、活動を続けています。
現在、不破さんが支援活動を行っているナイジェリアは、アフリカ最大の人口で、最もスタートアップが盛り上がっている国の一つ。電気・水へのアクセスが十分に整備されていないなど社会的課題が多い国ですが、課題が多い場所にはビジネスチャンスも多いと不破さんは言います。
「社会的課題を解決する起業家がより多く生まれ、より育ちやすい環境を整えるため、ナイジェリア政府機関と伴走するかたちで支援を続けていきます」と話してくれました。
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