キラリ★くわな人

2／44

光風中学校　2年
辻　咲衣(さきえ)さん

冷凍食パンの研究で、第68回日本学生科学賞中央表彰式にて「科学技術政策担当大臣賞」を受賞した辻さん。
小学生の時にパンに関する本を読んだことが研究を始めたきっかけだそうです。毎日食べる大好きなパンについて、食パンを冷凍して、どれだけ長くおいしく食べることができるのか、身近な方法から食品ロスの削減につなげたいと思い、中学1年生から研究しているそうです。
市販やパン屋、手作りパンの17品目を準備し、インターネットなどで調べる他、実際に食べて評価をする必要があったため、「自分だけでなく、家族にも協力して食べてもらい評価をすることで研究を続けることができた」と話します。
昨年の研究結果では、冷凍するタイミングは購入日の翌日、冷凍方法はアルミ箔(はく)で包み、解凍の仕方は常温で自然解凍がよいそうです。
今年は、パンの成分のうち、小麦粉のグルテンと水に着目して冷凍食パンに適したパンの種類を探求したいと考えたそうです。グルテンの成分は少ない方が冷凍食パンに適し、パンはスライスせずそのまま冷凍して、食べる時にスライスする。また、作りたてを冷凍した食パンが常温食パンよりもおいしく食べられるそうです。
パンをおいしく長く食べるための身近な方法を伝えることで、食品ロスを削減し、日本の新たな食生活スタイルを生み出す一助になるかもしれません。