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(広報津折り込み紙)下水道だより 未来に引き継ぐ下水道vol.23

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三重県津市

津市の下水道事業をもっと知っていただくために、下水道事業の現状や課題、経営状況をシリーズでお伝えしています。今回は、下水道事業会計の令和5年度の決算状況について見ていきます。

■令和5年度決算(下水道事業会計)を見てみよう!
▽収益的収支
収入…約105億円 支出…約94億円

※約11億円の利益が生じていますが、これは現金収入のない長期前受金戻入(約37億円)によるもの

▽資本的収支
収入…約66億円 支出…約96億円 

Aさん:令和5年度の決算が出たんだね。収益的収支はどんな状況だったの?
Bさん:経営分析を行うための指標の一つである経費回収率を使って説明するね。この指標は、その年の汚水処理に必要な費用がどれくらい下水道使用料で賄われたかを表しているんだ。

Aさん:ここ数年は、約90%くらいだね。
Bさん:経費回収率が100%を下回っているということは、使用料よりも汚水を処理する費用の方が大きくて、基準外繰入金を加えて賄っているということなんだ。
Aさん:基準外繰入金って、なに?
Bさん:下水道事業は、汚れた水をきれいにする汚水処理事業と、浸水対策を行う雨水処理事業があるんだ。2つの事業のうち、汚水処理事業については、原則、使用料収入などで費用を賄うんだけど、不足分が出た場合はやむを得ず一般会計から繰入金をもらうんだ。これを基準外繰入金というんだよ。
Aさん:不足分は税金で賄われているんだね。
Bさん:経営状況は厳しいけれど、下水道事業は、汚水が滞留しないようにすることで公衆衛生を確保したり、雨水を排除することで浸水被害を防いだりしているよ。どちらも適切に処理して川や海の水質を保全するための重要な事業だから、費用がかかっても継続していく必要があるんだ。
Aさん:とても大切な事業なんだね。
Bさん:次に資本的収支について見てみると、主な事業としては汚水処理事業と雨水処理事業があるよ。詳しくは次のページで解説するよ。

■令和5年度の主な事業実績(下水道事業会計)
●汚水処理事業 約25億円
○下水道管布設工事
・安濃地域(安濃町浄土寺、安濃町川西)の一部
・津地域(観音寺町、広明町、鳥居町、阿漕町津興)の一部 など

Aさん:計画的に工事を進めて普及地域が広がっていることが分かるね。

○下水道管更生工事
・丸之内地内下水道管更生工事
・南丸之内地内下水道管更生工事 など

Bさん:下水道処理人口普及率とは、総人口に対して下水道を利用できる人口の割合を示したものだよ。

●雨水処理事業 約17億円
○雨水幹線築造工事
・半田川田第1雨水幹線築造工事
・藤方第2雨水幹線築造工事
・天神第2雨水幹線築造工事 など

Bさん:半田川田第1雨水幹線は、令和7年度に完成する予定だよ。

○電気設備・ポンプ設備工事
・半田川田ポンプ場電気設備築造工事
・新町ポンプ場ポンプ設備改築工事
・極楽橋ポンプ場ポンプ設備改築工事 など

※詳しくは本紙をご覧ください。

■令和5年度決算(特別会計)
●市営浄化槽事業特別会計
公共下水道などの計画区域外において、市が管理する各戸の合併浄化槽の保守点検・定期清掃や合併浄化槽の設置を行いました。
歳入…約5億円
歳出…約4億円
○令和5年度事業実績 新設33基、転換41基、帰属72基

●共同汚水処理施設事業特別会計
公共下水道計画区域外となった団地において、市に帰属された共同汚水処理施設の保守点検・定期清掃を行いました。
歳入…約2億円
歳出…約2億円
○計画11団地のうち帰属完了は5団地

●農業集落排水事業特別会計
農業集落において、汚水処理施設の保守点検・定期清掃や建設時の借入金の返済を行いました。
歳入…約5億円
歳出…約5億円
○農業集落排水施設25施設 簡易排水処理施設1施設

令和6年10月16日発行

問合せ:経営企画課
【電話】237-5801【FAX】237-5819

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