《フラットな世界で挑戦がつなぐ無限の可能性》
BМXフラットランド選手
吉村 想花(Sona Yoshimura)(15)
◇技と情熱が交差する自転車競技BМXの魅力
BМXフラットランドは、平らな地面で自転車を操り、時間内で技と技をつなげて魅せる競技。アクロバティックで芸術的な一連の流れの中で、独創性や難易度、完成度を競い合う。
吉村さんとBМXの出会いは、4歳の時。BМXのショーを見て、「あれやりたい」と母に言ったという。幼い彼女の中に、初めて好奇心の火が灯った瞬間だった。翌週には自転車を買い、お城公園で乗り方を学んだ。以来10年、BМXは生活の一部となっている。
週5日、隣町のBМXスクールや自宅近くの広場で練習に打ち込む日々。思うように技が習得できず、苦しんだ時期もあった。そんな時、練習中に声をかけられた―「上手になったね」。幼い頃から練習する姿を見守ってくれていた地域の人だった。その言葉が、自身の成長と応援してくれる人の存在に気付かせてくれた。「家族や友だち、地域の人、お城公園の高虎像にパワーをもらい、難易度が高い技にも臆さず挑戦できるようになりました」。そして今年6月、名古屋市で開催されたBМXの全国大会で準優勝に輝いた。
夢は、スポーツを通して夢や感動を与えられる選手になること。「世界で活躍して、社会に貢献できる女性になりたいです」。持ち前のチャレンジ精神を武器に、世界へと漕ぎ出していく。
・体幹を鍛えるモデルウオークの大会にも出場
・BMXフラットランドをオリンピック正式種目に!
PROFILE
2009年9月8日生まれ。セントヨゼフ女子学園中学校3年生。2024年、マイナビJapnCup名古屋大会BMXフラットランド・女子エリートの部準優勝。愛犬の名前は、自身のパワースポットであるお城公園にちなんで名付けた「おしろ」。
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