豊かな自然とともに歩み、より暮らしやすい環境を創造するまち 津
■地球温暖化と省エネの関係
◆地球温暖化の原因は温室効果ガス
地球は、太陽からの放射熱が海や陸に届くことによって暖められています。そして暖められた地球からも熱が宇宙に放出されます。この放出される熱の一部を吸収し、地表から熱を逃がさないようにしているのが、二酸化炭素(CO2)やメタン、フロンなどの温室効果ガスです。
温室効果ガスがないと、太陽熱が全て宇宙に逃げてしまうため、地球の平均気温が-19℃まで下がってしまうと考えられています。温室効果ガスは地球を暖かく保つ役割を果たし、生物が住みやすい環境を作るのになくてはならないものです。
しかし、産業革命以降の化石燃料の使用により、地中に埋まっていた炭素を燃やしてCO2として大気中に排出したり、森林を伐採し続けたりしたことによって、温室効果ガスが必要以上に増加しています。温室効果ガスが増加すると、宇宙に逃げるはずの熱が放出されず地表に留まり、地球温暖化といわれる気温の上昇や、雨量の増加等の異常気象が増えます。
過去100年で津市の平均気温は1.7℃上昇しているばかりか、自然災害につながる可能性のある400mm以上の降水の発生日数も増加傾向にあります。このように、私たちの生活に影響を及ぼすことからも、主な温室効果ガスであるCO2の排出量を実質ゼロ※にしようとする取り組み「脱炭素」が求められています。
※実質ゼロ…排出量と吸収量を均衡させること
◆いま、地球温暖化対策として省エネが必要です!
省エネが求められる理由は2つあります。1つ目は、地球温暖化防止のためです。日本では電力の70%以上を火力発電に依存していることから、節電によって温室効果ガスの大部分を占めるCO2の排出量を削減することができます。
2つ目は、エネルギーの安定供給のためです。世界の石油の採掘可能年数には限りがある一方、エネルギー需要は世界規模で急増しており、国際エネルギー機関(IEA)では、2050年までに電力需要は現在より80~150%高くなると予想しています。
限りある資源を効率的に使用するためには、私たち一人一人が省エネに取り組むことが重要です。冬は1年間で最も電気を消費する季節ですが、暖房費が占める割合が大きいからこそ、暖め方の工夫次第で節電できる時期でもあります。例えば上着を羽織って防寒するなど、できることから取り組んでみましょう。
◆省エネはエコな上にお得!
省エネは地球にやさしいだけでなく、電気料金の節約にもなります。冬の1日における家電製品の電力消費割合は、1位…エアコン(32.7%)、2位…冷蔵庫(14.9%)、3位…照明(9.3%)です。下の表の例を参考に、省エネ行動に取り組んでみましょう!
その他の省エネ行動について詳しくは、経済産業省資源エネルギー庁ホームページ「省エネポータルサイト」をご確認ください。
■空き家対策は予防・管理・利活用!
◆空き家の発生予防
(1)住まいの権利関係(登記など)を確認しておく
住まいが誰の所有になっているかを確認しましょう。登記の名義人が亡くなった人のままになっている場合は相続登記をしてください。相続登記をしないままでいると、相続人が多数になり、売却などの利活用が難しくなる場合があります。なお、相続登記は今年4月1日から義務化されています。
(2)住まいを誰に引き継ぐかを決めておく
住んでいるうちから、住まいを誰にどう引き継ぐかを明確にしておきましょう。空き家になった場合の売却など、利活用の方針を決めておき、家財や荷物の整理をしておきましょう。
◆空き家の管理
(1)定期的に状態を確認する
人が住まなくなった家は老朽化が早まる傾向にあります。定期的に空き家の状態を確認し、通気や換気、敷地内の除草や庭木の剪定などを行いましょう。自分でできない場合は、空き家管理サービス事業者の利用などを考えましょう。
(2)近隣に連絡先を知らせる
周りに住んでいる人は、所有者の連絡先が分からない空き家に心配や不安を抱く傾向があります。緊急時のことも考え、近隣に連絡先を知らせておくことも管理の一つです。
◆空き家の利活用
(1)売却する・賃貸に出す
自分で住む予定がない場合は空き家のままにせず、売却する、もしくは賃貸に出すなどの利活用を考えましょう。住宅を売却などする場合は、不動産業者に仲介を依頼するのが一般的です。
(2)除却(解体)する
老朽化などによる破損がひどく、リフォーム費用がかさむなどで、維持管理が困難な場合は、建物を除却(解体)して、土地の利活用を考えましょう。
◇空き家所有者のための相談窓口
空き家に関する相談は、相続登記や売却など専門的な内容が多いことから、津市では専門家団体で構成される「空き家ネットワークみえ」と協力して対応しています。所有する空き家でお悩みや心配事があれば、環境保全課へご相談ください。
問い合わせ:
環境保全課【電話】229-3398
空き家ネットワークみえ(三重県宅地建物取引業協会内)【電話】227-5018
10時~12時、13時~16時
※土・日曜日、祝・休日を除く
◆空き家情報バンク
賃貸・売却を希望する空き家の物件情報を市ホームページ「空き家情報バンク」で公開しています。また、空き家情報バンクで成約した空き家の家財道具処分費用、市外からの移住者が成約した空き家の改修費用の補助もありますので、お気軽にお問い合わせください。
問い合わせ:都市政策課
【電話】229-3290
令和6年12月1日発行
令和6年 第3号
問合せ:環境政策課
【電話】229-3139【FAX】229-3354
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