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自治体の皆さまへ

(広報津折り込み紙)津市人権教育広報 あけぼの(2)

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三重県津市

■人と人とのつながりが生まれる、温かい場所
~こども食堂の取り組みから~
「こども食堂」は、「子どもの貧困対策」と「地域の交流拠点」を活動の柱とした民間発の自主的かつ自発的な取り組みです。今回は平成28年から開催されているけいわっこカレー食堂を取材しました。

Aさん:今日は津市乙部で開催されている「けいわっこカレー食堂」におじゃましています。会場となっているのは、児童養護施設みどり自由学園です。けいわっこカレー食堂の実行委員であり、施設長の中野智行さんにお話を伺います。よろしくお願いします。
Bさん:こんにちは、けいわっこカレー食堂にようこそ!けいわっこカレー食堂は、毎月第2土曜日に開催しているこども食堂です。今年で8年目になりました。カレー食堂のある日には、朝から地域の子どもたちが集まってきてくれるんですよ。
Aさん:おそろいのエプロンをしている人たちは、スタッフの皆さんですか?
Bさん:はい、そうです。地域の人たちのほかにも、高校生や短大・大学の学生さんがボランティアスタッフとして参加してくれています。最近では、小学生の中にもスタッフとして手伝いに来てくれる子がいるんですよ。
ここが、カレー食堂です。8月に食堂と調理室を改装して、以前よりも多くの人が集まりやすいスペースになりました。
Aさん:とても素敵な空間ですね。それに、大盛況ですね。
Bさん:そうなんです。毎回、150食のカレーを用意していますが、いつも1時間程でなくなります。
新型コロナウイルス感染症が流行し始めた頃は、多くの人が集まることができませんでした。しかし、地域の人たちが顔を合わせる機会が減っていく中で、感染対策をとりながら継続できないかと考え、テイクアウトの形で開催してきました。
Aさん:食堂以外にも、昔遊びのコーナーや絵本の読み聞かせコーナーもあるんですね。
Bさん:昔遊びのコーナーは、自治会長など地域の皆さんが来て、子どもたちに遊びを教えてくれているんですよ。その一人である丸橋さんをご紹介します。
Cさん:民生委員・児童委員の丸橋です。
私は子どもたちと昔の遊びを通して触れ合えるのが楽しみで、毎月欠かさずに参加しています。毎週あってもいいと思うくらいです。ヨーヨーやけん玉、風船などの昔の遊びを通して、いろいろな経験をしてほしいと考えています。
ここにはさまざまな人が集まってくるため、子どもたちも学校とは違う雰囲気の中で活動や話ができる場になっています。コロナ禍で子ども食堂がテイクアウトしかできないときは、子どもたちと話ができなくて寂しかったです。ようやくみんなが集えるようになって、本当によかったと思っています。

■けいわっこカレー食堂の皆さんの声

■担当者の思い
「よく来たな、元気やったか?」。けいわっこカレー食堂では、そんな声があちらこちらから聞こえてきます。この場所をきっかけに地域の中で、人と人との温かいつながりが生まれているのだと感じました。津市では他にもさまざまな運営団体が主体になり、市内各地でこども食堂が開催されています。

第36号
令和6年2月16日発行

問合せ:教委人権教育課
【電話】229-3253【FAX】229-3017

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